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» 2021年02月15日 10時00分 公開

津波シミュレーターに竜巻発生装置……最新の「気象科学館」人気

気象庁の「気象科学館」が防災教育施設として注目を集めている。津波シミュレーターの他、竜巻や台風を発生させる装置、火山の仕組みについて学べる展示、緊急地震速報の体験など、災害を中心に基礎知識を学べる施設が多くある。

[産経新聞]
産経新聞

 東日本大震災の発生から間もなく10年。津波シミュレーターなどを通じて災害のメカニズムや対応を学べる気象庁の「気象科学館」が防災教育施設として注目を集めている。2020年7月、東京都港区虎ノ門の最新ビルにリニューアルオープン。プラネタリウムを備えた「港区立みなと科学館」も併設されており、楽しみながら防災教育に取り組むことができる。(荒船清太)

photo 防災を楽しく学べることが人気の気象科学館。中央には津波シミュレーターがある=東京都港区虎ノ門(気象庁提供)

災害メカニズム・対応策が学べる

 気象科学館の目玉は、さまざまな災害のメカニズムや対応策について学べるアトラクションだ。

 施設の中心部で入場客の目をひくのは津波シミュレーター。細長いプールに建物の模型が設置され、実際の津波と同じようなメカニズムで水が波立って建物を襲う様子が、津波のビデオ映像も交えながら再現されている。

 その脇には、気象災害対応を体験できるシミュレーション型の体験展示がある。ビデオの指示に従い、気象庁の新人予報官になり切ってクイズに答えながら災害対応を学ぶことができる。

 台風などの災害の発生時にどう対応すべきか。参加者は選択肢から選ぶが、全員が正解を答えない限り「成功」とされなかったりするなど、本格的だ。

 他にも小さな竜巻や台風を発生させる装置、火山の仕組みについて学べる展示、緊急地震速報の体験など、災害を中心に基礎知識を学べる施設が多くあり、大人も学べるようになっている。

防災強化……子供の探究心にも期待

 気象庁は20年10月に次長と並ぶナンバー2のポストの気象防災監を新設するなど、防災機能の強化を続けている。そうした側面が気象科学館の防災重視の展示内容に反映されているともいえそうだ。

 気象科学館が入るのは、気象庁の本部機能も20年11月に移転してきた虎ノ門のビル。気象科学館には親子連れが多く訪れているといい、気象庁広報室の中辻剛室長は「子供の探求心が芽生えるきっかけにしてほしい」と来館を呼び掛けている。

 気象科学館では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入り口での検温、手指のアルコール消毒を実施。展示の一部は感染防止のため中止している。

 入館無料。完全予約制で、みなと科学館のサイトで予約する。プラネタリウムは有料。休館日は毎月第2月曜と年末年始。災害時は臨時休館することがある。

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