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» 2021年03月19日 07時00分 公開

ブラバン応援禁止の選抜野球 球児へのエールはYouTube生放送、事前録音などさまざまな形に

第93回選抜高校野球大会が開幕する。今大会は新型コロナウイルス対策として、アルプス席でのブラスバンド演奏が禁止に。通常の応援スタイルが制限される中、各校は楽曲の事前録音や動画の生配信などでナインを鼓舞する。

[産経新聞]
産経新聞

 第93回選抜高校野球大会が19日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。選手らにとって待ちに待った大舞台だが、今大会は新型コロナウイルス対策として、アルプス席でのブラスバンド演奏が禁止に。通常の応援スタイルが制限される中、各校は楽曲の事前録音や動画の生配信などでナインを鼓舞する。

photo 合同で収録を行う神戸国際大付属高校の生徒と啓明学院中・高の生徒=13日午後、神戸市須磨区(鳥越瑞絵撮影)

 「逆転の瞬間を想像して演奏するように」

 13日午後、神戸市内。初戦に臨む神戸国際大付(兵庫)の吹奏楽部の部員らは、顧問の指導に従い、交流のある啓明学院中・高(神戸市)の吹奏楽部と合同で機械に楽曲を吹き込んだ。

 この日、人気プロレスラーの入場曲など7曲を録音。参加した神戸国際大付1年の岡村歩美部長(16)は「選手が実際に球場で応援されていると感じられるよう、力強く演奏することを意識した」と力を込めた。

 日本高野連は今大会の学校応援に関し、アルプス席での演奏を禁止する代わりに、事前に録音した応援曲を球場内のスピーカーで流すことを認めた。ただ、自前で楽曲を準備できない学校もあると想定し、市立尼崎高(兵庫県尼崎市)の吹奏楽部に音源の提供を依頼した。同校はこれまで沖縄県勢の応援も手掛けている。

 同校で15日に行われた収録。約120人の部員が「宇宙戦艦ヤマト」や「ヤングマン」といった盛り上がりをみせる定番曲を演奏した。吹奏楽部の和田心花(このは)部長(17)=2年=は「2020年も応援に行きたかったが、かなわなかった。選手の背中を押し、応援する人の思いを乗せられるように演奏した」と話した。

 高野連によると、出場32校のうち同校吹奏楽部の音源を使用するのは11校となる予定だ。

 独自の応援でナインの後押しを模索する学校もある。大阪桐蔭(大阪)は他校と同様に事前録音した応援曲を球場で流す一方、準決勝まで勝ち進んだ場合、動画投稿サイト「YouTube」で演奏動画の生配信を予定する。同校は吹奏楽部の活動も盛んで、昨夏に甲子園で行われた1試合限定の「交流試合」の際も動画配信を行っている。

 今大会のアルプス席での応援は、大声を出さない声援や拍手が基本となる。こうした流れを踏まえ中京大中京(愛知)は、在校生や保護者らが応援曲に合わせ、球場で手拍子を行うことを検討している。

 明徳義塾(高知)は全校生徒約300人が、スティックバルーンをたたいて選手のプレーをもり立てる。同校吹奏楽部顧問の川内康弘教諭は「いつもと違った応援の形ではあるが、選手に届くよう力を合わせたい」と話した。

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