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» 2021年04月15日 07時00分 公開

「重点措置」で名指しのカラオケ業界、「歌わない客」で反転攻勢! テレワーク、オンラインライブ鑑賞など利用客増

新型コロナウイルスの「蔓延(まんえん)防止等重点措置」で名指しで自粛が指定されたカラオケ業界。各社は徹底した感染予防やカラオケボックスの新たな活用法を打ち出し、逆境を乗り越えようとしている。

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 新型コロナウイルスの「蔓延(まんえん)防止等重点措置」では、飲食店などでの「カラオケ自粛」が盛り込まれている。名指しされたカラオケ業界では、徹底した感染予防やカラオケボックスの新たな活用法を打ち出して、逆境を乗り越えようとしている。

 政府は、「昼カラオケ」などでクラスター(感染者集団)が多発しているとして、重点措置の対象区域では、飲食店でカラオケ設備を提供している場合、利用自粛を要請する方針を打ち出した。

photo カラオケ以外の個室利用も増えている(まねきねこ提供)

 業界団体の「全国カラオケ事業者協会」は2日、政府の自粛呼び掛けは、昼営業のスナックやカラオケ喫茶における設備利用の自粛を想定していて、カラオケボックスを想定したものではないことを強調、カラオケボックスの換気能力も高いと主張する。

 カラオケチェーン店「まねきねこ」では、従業員の予防対策や店内の除菌の他、カラオケルームの収容人数を従来の半分程度に制限した。同店の広報担当者は、「新店舗には入り口付近に手を洗えるスペースも設置した。来店客には利用前の検温に協力してもらっている」と強調する。

 同じくカラオケチェーンの「カラオケパセラ」では、飛沫(ひまつ)対策としてマイクカバーやマイクシールドを用意。マイクを消毒するスプレーも個室に常備し、客が使用できるようにした。

 客層にも変化があった。前出のまねきねこの担当者は「緊急事態宣言解除以降、減少していた来店客も回復しつつある。団体での利用は減り、複数の場合でも2〜3人の利用が多い印象だが、個人利用は従来の約3〜4割程度まで増えた」と手応えを示す。

 スマートフォンやタブレットの画面を大型モニターに表示させる機器を無料で貸し出すサービスも開始。担当者は「カラオケではほとんどの時間を個室で過ごすため、知らない人と接触する場面は少ない。換気や消毒も徹底しているので安心して来店してほしい」と呼び掛ける。

 一方、前出のカラオケパセラの担当者は、「テレワークやオンラインライブなどの鑑賞、ボードゲームを遊ぶなど、もともと多かった『歌わない客』の利用がさらに増えている」と明かす。

photo 個室の清掃や除菌は徹底しているという(カラオケパセラ提供)

 主にビジネス利用の顧客に提供する個室には昇降式の机を設置し、プリンターやシュレッダーなども貸し出す。また、オンラインライブの鑑賞用に、個室内のモニターを大型の製品に取り換えた。

 担当者は「来店客が安心できる感染予防策はもちろんだが、時代の要請によって変動する需要に対してしっかりと投資していきたい」と語った。

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