ITmedia NEWS >
ニュース
» 2021年05月20日 07時00分 公開

“投げ銭”の功罪 Twitterも試験導入 酒の一気飲み、犯罪ライブ中継など過激化も

TwitterやYouTubeで仕組みが整備されつつある“投げ銭”。ネット上の活動で収益を得る間口が広がる一方、過激な投稿が増えたり、ファンによる応援がエスカレートすることも問題視されている。 

[ZAKZAK]
ZAKZAK

 動画投稿サイトやライブ配信サイトなどで、視聴者が投稿者に送金できる“投げ銭”の仕組みが広がるなか、Twitterも試験的に導入したことが話題だ。投げ銭で「1億円プレーヤー」も誕生するなどネット上の活動で収益を得る間口が広がる一方、過激な投稿が増えたり、ファンによる応援がエスカレートすることも問題視されている。 

 Twitterが今月から一部ユーザーを対象に始めた「Tip Jar」(ティップジャー)は、「PayPal」(ペイパル)などの決済サービス経由で任意に設定した料金を別のユーザーに送金できる仕組みだ。

 ITジャーナリストの三上洋氏は「YouTubeの『スーパーチャット』やInstagramの『バッジ』など、今や多くのサービスで投げ銭機能が浸透している。Twitterも音声チャット機能『Space』が追加されたことに合わせて後を追ったのではないか」と解説する。

 PayPalを経由した投げ銭をめぐっては、受け取ったユーザーが、支払ったユーザーの住所を閲覧できることも報告されている。

 投げ銭機能は「17LIVE」(イチナナライブ)や「SHOWROOM」(ショールーム)「ふわっち」などライブ配信サービスで活用される場面が多い。

 100円単位などで気軽に“おひねり”や“チップ”を渡して応援できることが人気の秘密だが、海外サイトが発表した2020年のYouTube「スーパーチャット」の累計金額ランクは、上位3チャンネルが日本円で1億円を突破。いずれも日本語の番組だったという。

 一獲千金もありうる世界だが、海外では投げ銭目的で度数の高いアルコール飲料を一気飲みしたり、犯罪行為をライブ中継する事例もある。

 投げ銭をする側も一部では過激化するようだ。三上氏は「配信者をランク付けしたりユーザーの投げ銭を可視化している配信サービスでは、一部のファンが配信者のランクを押し上げようと投げ銭を払い続ける例もある」と指摘する。

 あくまでも投げ銭。熱の入れすぎには要注意だ。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.