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» 2021年05月21日 07時00分 公開

関空に自動PCR検査ロボット 川崎重工、今夏ごろ稼働

川崎重工業が、新型コロナウイルスのPCR検査を自動を行うロボットを、関西国際空港に配置した。ロボットを使った検査では、当日中に証明書を発行できるという。

[産経新聞]
産経新聞

 川崎重工業は20日、関西国際空港に新型コロナウイルスのPCR検査ロボットシステムを設置した。渡航先で陰性証明書の提出を求められる場合に検査が必要なことから、国際線の出発旅客向けに設置した。迅速な検査で当日中に証明書を発行できるという。今夏の稼働を目指す。

photo 川崎重工業が関西国際空港に設置した自動PCR検査ロボットシステムの内部(川崎重工提供)

 検査を行うロボットが入ったコンテナを関空第1ターミナルの国際線出発フロア入り口付近に設置した。検査は全自動で、ウイルスの不活化や核酸抽出などの処理と測定を約80分で完了。1時間で約192検体、16時間稼働で1日最大2500検体を検査できるという。結果が陰性なら、当日のうちに医師が発行する証明書を空港で受け取れるようにする。検査は有料だが、料金は今後提携する医療機関が決める。

 従来の一般的なPCR検査は、検体の処理を手作業で行う分、医療従事者の感染リスクが高い。検体の運搬に時間が掛かるほか、検体をまとめて扱うため核酸抽出と測定に約3時間半かかる。関空では、出国者向けにPCR検査を行う近畿大のクリニックがあるが、検体採取から結果判明まで1日かかるという。

photo 関西国際空港に設置した自動PCR検査ロボットシステムについて説明する川崎重工業の新玉重貴・担当部長=20日午前

 川崎重工の新玉重貴・PCR事業総括部計画部担当部長は「空港を利用したビジネスやレジャーなどを安心してできるようにし、経済の再生につなげたい」と狙いを語った。関空を運営する関西エアポートの広報担当者は「国際線旅客数の回復を想定すると、出発が急な場合でも早く陰性証明書を取得できることはありがたい」と話した。

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