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» 2021年06月02日 07時00分 公開

「AI先進県」へ拠点開設 栃木 企業の導入後押し

県内企業のAI導入を後押しする「とちぎビジネスAIセンター」(宇都宮市ゆいの杜)が開所。5年後に県内企業の30%がAIを活用する「AI先進県」を実現し、県内経済の底上げにつなげる。

[産経新聞]
産経新聞

 県内企業のAI導入を後押しする「とちぎビジネスAIセンター」(宇都宮市ゆいの杜)が31日、開所した。2020年11月の栃木県知事選で福田富一知事が掲げた目玉公約の一つ。5年後に県内企業の30%がAIを活用する「AI先進県」を実現し、県内経済の底上げにつなげる狙いだ。

photo 「とちぎビジネスAIセンター」の開所式。人工知能(AI)を活用したソリューションに触れられる=31日、宇都宮市ゆいの杜

 同センターはとちぎ産業創造プラザに設けられ、県産業振興センターが運営。経営者らを対象にしたセミナーなどを開くほか、AIを活用した10以上のサービスを展示し、専門知識を持つ担当者が「作業の省力化・効率化」や「熟練技術の伝承」といったAIによる課題解決の相談に応じる。

 開所式のデモンストレーションでは、NTT東日本が「危険作業検知AI」を披露した。高所作業中の現場を撮影し、バケット(かご)が安全範囲をはみ出すと自動で通知する様子を実演。担当者は「クレーン車や重機に応用すれば、人手不足の建設業界でも役立つはず」とアピールした。

 展示コーナーでは、イチゴの収穫時期を見分けるAIなどが注目を集めた。

 県の調査では、県内企業のAI導入率は約3%。県産業振興センターは年間約1万件の相談を受けるが、AI関連の案件は少ないといい、浅香達夫理事長は「中小のビジネスの付加価値を高めるためには、スマート化が強力なツール」だと指摘する。

 福田知事は「ものづくり産業、サービス業の成長に貢献する拠点ができた。実際に足を運んで技術を体感してほしい」と期待を述べた。(山沢義徳)

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