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» 2021年07月07日 07時00分 公開

コケに覆われた6本足ロボ パナが開発 環境教育に活用

パナソニックがコケの特性に合わせて作動するロボットを開発。表面がコケに覆われ、湿気を感知してみずから移動したり、照明の明るさを変えたりする仕組み。現時点で市販の予定はなく、同社の関連施設で展示する。

[産経新聞]
産経新聞

 パナソニックは6日、コケの特性に合わせて作動するロボットや照明制御装置などの試作品を開発したと発表した。表面がコケに覆われ、湿気を感知してみずから移動したり、照明の明るさを変えたりする仕組みで、暮らしの中で「生物との共生」を体感できるという。現時点で市販の予定はなく、同社の関連施設で展示する。

photo パナソニックが開発した湿度や光をセンサーで感知して移動するロボット「UMOZ(ウモズ)」(同社提供)

 開発したのはロボット「UMOZ」(ウモズ)と照明制御装置「MOSS Interfase」(モスインターフェース)。

ウモズは表面にコケを生やした丸いデザインで高さは約14cm。6本足で移動し、霧吹きで水が噴射されるとセンサーで湿度を感知して近付く他、表面に生やしたコケが好む環境に合わせて光に近付いたり、離れたりする。モスインターフェースはコケに水を与えると部屋の照明を明るくし、乾くと暗くする。

 ロボット技術で人の身体機能などを高める「自己拡張」と同じく、精神的な豊かさに貢献する技術開発を目指す同社の共同研究プロジェクト「AugLab」(オーグラボ)の成果の一つ。テーマは「人と自然の関係性」で、生活の中で生物の特性や環境の変化を体感してもらおうと開発した。

 他にも人の動きなどで起きる空気の乱れを、水槽内にためたミストの流れで見えるようにする装置「Waft」(ワフト)も発表した。

当面は環境やロボティクス技術に関する教育向けに活用する。6日から9月下旬まで、パナソニックセンター東京(東京都江東区)で展示する。

 同社の安藤健さん(ロボティクス推進室長)は「義手や義足のように身体面を支えるだけでなく、人の内面や感性も豊かにする技術を目指して開発した。改良を重ねて製品化したい」としている。

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