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» 2021年07月13日 07時00分 公開

湖池屋「プライドポテト」の素材を巡る仮想ツアー

新型コロナウイルスの蔓延で各地の観光地がダメージを受ける中、菓子メーカーとのコラボしたオンラインツアーで、地域を活気づけようという取り組みに注目が集まっている。記者発表会もオンラインバスツアー形式で行われると聞き、仮想空間のバスに乗り込んでみた。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの蔓延で各地の観光地がダメージを受ける中、菓子メーカーとのコラボで、地域を活気づけようという取り組みに注目が集まっている。湖池屋(東京都板橋区)の看板商品、プライドポテトのプロジェクト「JAPANプライドポテト」で、キャンペーン賞品に地元バス会社、琴平バスとタイアップした「小豆島オンラインバスツアー」を登場させる。記者発表会もオンラインバスツアー形式で行われると聞き、仮想空間のバスに乗り込んでみた。

photo 「JAPANプライドポテト小豆島オリーブ」の発売発表会で、湖池屋の佐藤章社長は島の人たちにエールを送った

仮想空間で記者発表会

 瀬戸内海国立公園のなかにある小豆島は香川県の人口約2万8000人の島。オリーブの生産が盛んで、映画「二十四の瞳」の舞台にもなった。温暖な気候で、瀬戸内を代表する観光地として知られるが、コロナ禍で他の観光地と同様、各種施設の臨時休業や営業時間短縮を迫られている。

 参加者は東京、高松、小豆島の新聞・通信社、テレビ局、雑誌、ラジオ局の計16社の記者だ。島に渡るには、神戸や姫路、岡山、高松などからフェリーで行くことになる。仮想空間での記者発表会でも、まずフェリーに乗船するところから始まった。

 船から見る高松港の景色や船内の様子が流れた後、湖池屋マーケティング部の高戸万里那さんから商品の説明があった。

 パッケージには「道の駅小豆島オリーブ公園」の風車のある風景をデザイン。まろやかで澄んだオリーブオイルに藻塩を合わせ、レモンとペッパーをほんのりときかせて爽やかな味わいになったという。1袋あたり1円がオリーブ振興のため香川県小豆島町に寄付されるそうだ。

 仮想空間のフェリーが島に到着。迎えてくれたのは小豆島町の松本篤町長。「日本中の一人でも多くの人に食べてほしい。状況が落ち着けば島にぜひお越しを」というコメントを役場からライブ中継で寄せた。

photo ライブ中継で映された東洋オリーブ敷地内のオリーブの木は青い実をつけていた

 さらに、地元のオリーブ農園「東洋オリーブ」に到着。担当者が敷地内のオリーブの木の枝から実を摘む仕草をすると、収穫用かばんの中から瓶入りオリーブオイルが出てきた。

 担当がライブ中継のまま歩いて売店の前に着くと、同社の南安子社長にバトンタッチ。社長は「観光客が激減して寂しい状況だが、いただいた寄付をPRに活用して盛り上げていく」と話していた。

 湖池屋本社の佐藤章社長も登場。オリーブの小枝を片手に「丁寧なものづくりを実際に見てきた。もう少しすれば日本のみなさんが島に行けると思うし、島全体に元気が出るよう応援したい」とエールを送った。

湖池屋の顔

 プライドポテトは2016年9月に就任した佐藤社長が新生・湖池屋の「顔」として開発を指示し、17年2月に発売された主軸商品。現在は、地域応援プロジェクトとして、JAPANプライドポテトを展開。神戸、金沢、宗像(福岡県)、今金(北海道)、小豆島の5地域を応援している。

photo オンラインバスツアー形式で行われたメディア発表会に登場した湖池屋の高戸万里那さん(左)と琴平バスの山本紗希さん

 湖池屋の高戸さんは小豆島の関係者から「観光客が全く来ていない。商品が売れず非常に厳しい」という声を聞き「観光客により多く訪れてもらえるようにしたい」と、菓子メーカーの商品としては異例の「オンラインバスツアー」の賞品化を企画したという。

 賞品のオンラインツアーは90分間で7月31日午前10時出発。小豆島にあるエンジェルロード、中山千枚田などの名所巡りをした後、高戸さんがオリーブ公園からのライブ中継で、島の雰囲気を伝える予定だ。

photo 湖池屋の記者発表会で示されたJAPANプライドポテトの概要図

 栽培から販売まで一貫体制で行う東洋オリーブで畑(ライブ)、製造工場(事前収録)を見学した後、参加者も自宅などでプライドポテトにオリーブオイルをかけて実食する仕掛けになっている。(和田基宏)

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