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» 2021年10月15日 07時00分 公開

ホンダ、中国への新車種投入は全て電動車に 2030年以降

ホンダが、2030年以降に中国で新たに投入する四輪車は全てEVやHVなどの電動車にする計画を発表した。中国でEVシリーズを今後5年間で10車種投入し、生産体制の拡充へEVの工場も新設する。中国から世界の各市場に輸出することも視野に入れる。

[産経新聞]
産経新聞

 【北京=三塚聖平】ホンダは10月13日、2030年以降に中国で新たに投入する四輪車は全て電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動車にする計画を発表した。中国では初となるホンダブランドのEVシリーズを今後5年間で10車種投入し、生産体制の拡充へEVの工場も新設する。中国から世界の各市場に輸出することも視野に入れる。世界最大の自動車市場である中国はEV拡大へかじを切っており、ホンダは取り組みを加速させる。

 ホンダは、新たにEVシリーズ「e:N」(イーエヌ)を中国で展開する。2022年春にはシリーズ第1弾として、現地企業との合弁会社である「東風ホンダ」と「広汽ホンダ」のそれぞれから計2車種を発売する計画を表明した。

photo 中国では初となるホンダブランドのEV「e:N」シリーズ(ホンダ提供)

 現地での生産体制を整えるため、東風ホンダと広汽ホンダのそれぞれでEV工場を新設し、いずれも24年の稼働開始を目指す。電動化に欠かせないバッテリーも、中国の車載用電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)と協業を加速して供給体制を強化する。

 ホンダは21年4月、世界で販売する新車を40年に全てEVと燃料電池車(FCV)にする目標を表明している。ガソリンエンジンと電気モーターを併用するHVについても中国での新車販売に占める比率を徐々に引き下げていく方針だ。同社によると、30年時点ではEVとFCVが全体の40%で、残りの60%がHVと一部の従来型ガソリン車となる見通しだが、40年には全てをEVとFCVにする。

 ホンダの井上勝史(いのうえかつし)・常務執行役員兼中国本部長は13日、産経新聞などのオンライン取材に応じ「中国は電動車に関して世界で最も進んでいる地域だ。ここでリードする車をつくれば世界で通用すると考えている」と述べた。

 中国は、35年までに従来型のガソリン車を、EVやHVに置き換える方向性を示している。習近平国家主席が20年、60年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を打ち出したことが背中を押す。

 トヨタ自動車や日産自動車など日系各社も、中国市場においてEVの強化方針を示す。ただ、地元の新興EVメーカーが消費者ニーズを捉えて販売を伸ばしている他、米Teslaなど海外勢も存在感を示す。EV化と脱ガソリンエンジンの動きは欧米でも活発になっており、世界的な競争が激化している。

photo 22年春の中国市場投入を予定するホンダブランドのEV「e:NP1」(ホンダ提供)

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