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» 2021年10月26日 07時00分 公開

首相、Twitter発信でフォロワー急増 SNSには炎上の危険も

岸田文雄首相が、SNSを活用した発信を強化している。8月までは数万だったTwitterのフォロワー数は9月の自民党総裁選を通じて急増。徐々にSNSでの存在感を高めている。

[産経新聞]
産経新聞

 岸田文雄首相が、SNS(会員制交流サイト)を活用した発信を強化している。8月までは数万だったTwitterのフォロワー数は9月の自民党総裁選を通じて急増。10月25日時点で40万を超え、立憲民主党の枝野幸男代表の18万を大きく上回る。フォロワー数240万を誇る河野太郎前ワクチン担当相や229万の安倍晋三元首相には遠く及ばないが、徐々にSNSでの存在感を高めている。

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 「本日、衆議院を解散いたしました」

 首相が14日夜、Twitterに投稿するとすぐさま1万件以上の「いいね」がついた。7日夜に関東地方で最大震度5強の地震が発生した際は「最新情報を確認しつつ、命を守る行動を取ってください」「官邸に入ります」と立て続けに発信した。

 政策だけでなく、親しみやすさを意識した投稿も目立つ。自民党総裁に選出された9月29日夜には裕子夫人お手製のお好み焼きの写真を投稿し、「一生忘れられないおいしさでした」とつづると37万件以上の「いいね」を集めた。10月11日にはプロ野球・広島カープのドラフト指名選手への激励メッセージを投稿した。堅い内容が中心だった菅義偉前首相とは対照的で、政策だけでなく「誠実な人柄」を訴えたいとの思いがにじむ。

 ただ、SNSの多用は「炎上」に巻き込まれるリスクもはらむ。2020年4月、当時首相だった安倍氏が新型コロナウイルス対策としてステイホームを呼びかけるため、自宅ソファでくつろぐ動画を投稿した際には賛否の声が巻き起こり、火消しに追われた。

 SNSは発信が容易で、すぐに拡散されるため、多くの人にメッセージが届きやすいが、一歩対応を誤ると政権に大きな打撃となる恐れもある。「発信力に欠ける」と評される首相の真価が問われそうだ。(石崎直人)

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