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» 2021年10月29日 07時01分 公開

SNSに押され地域エフエム来春閉局へ 大阪・枚方市

阪神大震災をきっかけに災害時の情報伝達手段として平成9年1月に設立された枚方市の地域コミュニティFM放送局「エフエムひらかた」(大西忠社長)が25日、来年2月末で放送を停止し、3月末で会社を解散することを明らかにした。同日の放送などでリスナーに告知した。

[産経新聞]
産経新聞

 阪神大震災をきっかけに災害時の情報伝達手段として1997年1月に設立された大阪府枚方市の地域コミュニティーFM放送局「エフエムひらかた」(大西忠社長)が10月25日、2022年2月末で放送を停止し、3月末で会社を解散することを明らかにした。同日の放送などでリスナーに告知した。

photo 京阪枚方市駅構内にあるFMひらかたのサテライトスタジオ=大阪府枚方市

 開設の中心となった筆頭株主の市が20年6月、スマートフォンやSNS(会員制交流サイト)の普及などを理由に、年間5000万円の災害時情報伝達の放送委託を21年度限りで終了することを決定。同社は自主運営や事業譲渡を模索してきたが、市に代わるスポンサーが見つからず、事業継続は困難と判断した。

 同社は常任役員3人、制作スタッフ5人で経営。市からの放送委託料を含めて年間約8500万円の売り上げがあり、収支は安定していた。京阪枚方市駅構内などのスタジオから24年以上、番組を放送。21年6月には国内で最も権威のあるギャラクシー賞ラジオ部門の年間賞を受賞した。

 市が20年、市民約1100人を対象にした調査では、同社による災害時の情報発信は67.4%が必要と回答。一方で18年の大阪北部地震の際、放送を聴いた人は3.9%にとどまり、市のWebサイトへのアクセスは平日平均の約7倍だった。市はSNSやスマホを使えない高齢者向けの災害時情報として固定電話への自動音声配信システムの導入も進めている。

 同社の谷本秀樹常務は「全国でコミュニティーFMが増える中、閉局は大変残念だが、時代の流れの中で判断をせざるを得なかった」と話している。

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