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» 2021年11月17日 07時00分 公開

あおり運転「同乗者」とデマ動画 投稿者に賠償命令

2019年に発生したあおり運転殴打事件を巡り、無関係にもかかわらず「同乗者」としてネット上に動画を投稿され、名誉を傷つけられたとして、女性が投稿者に損害賠償を求めた訴訟の判決で、藤沢裕介裁判長は「悪質な誹謗中傷だ」として33万円の支払いを命じた。

[産経新聞]
産経新聞

 2019年8月に茨城県守谷市の常磐自動車道で発生したあおり運転殴打事件を巡り、無関係にもかかわらず「同乗者」としてインターネット上に実名や顔写真を表示した動画を投稿され、名誉を傷つけられたとして、東京都内の女性が投稿者に110万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が11月16日、東京地裁であった。藤沢裕介裁判長は「悪質な誹謗(ひぼう)中傷だ」として33万円の支払いを命じた。

photo 東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

 判決などによると、投稿者は女性の実名と顔写真とともに「この女は、容疑者が男性ぶん殴ってるとこ、男性ともめているところを、ガラケーの携帯で、ずっと動画撮ってたんだよ」「共犯、共犯。こいつ」などの文言をつけた動画を投稿。動画は現在非公開だが、21年2月時点で約3万回視聴された。

 判決理由で藤沢裁判長は「動画の投稿当時、同乗していた女性の身元は公表されておらず、全く根拠のない動画であっても真実と受け止められる恐れがあった」などと指摘した。

 原告女性は同様のデマを会員制交流サイト(SNS)で流され名誉を傷つけられたとして愛知県内の元市議会議員に損害賠償請求訴訟を起こし、東京地裁が20年8月、33万円の支払いを命じている。

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