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» 2021年11月24日 07時00分 公開

京王線刺傷、Twitter投稿画像を証拠化 車両防カメ普及も

東京都調布市を走行中の車両で乗客が刺傷される事件が起きた京王線特急には防犯カメラが設置されておらず、捜査本部は、Twitterの投稿画像から被害人数などを特定した。捜査関係者は「Twitterを証拠化するのは極めてめずらしい」と明かす。

[産経新聞]
産経新聞

 東京都調布市を走行中の車両で10月、乗客が刺傷される事件が起きた京王線特急には防犯カメラが設置されておらず、警視庁調布署捜査本部は、Twitterの投稿画像から被害人数などを特定した。捜査関係者は「Twitterを証拠化するのは極めてめずらしい」と明かす。事件捜査にとって欠かせない存在となった防犯カメラ。犯罪抑止効果への期待も大きく、鉄道各社は車両内のカメラの設置を進めている。

 車内で発生した犯罪やトラブルの様子をカメラが捉え、解決につながるケースは少なくない。8月に発生した小田急線刺傷事件では、車両内に備えられたカメラが、犯行の一部始終を記録していた。捜査関係者は「犯人の特定にかなり役立った」と振り返る。

 JR東日本では、首都圏の在来線の全車両で防犯カメラを整備。東急電鉄も自社所属の全車両で設置がすでに完了している。東急電鉄では、蛍光灯と一体型のカメラを採用。携帯電話回線を通して遠隔地で瞬時に映像を視聴できる「リアルタイム型」で、運転を管理する司令所で社員が確認するという。

 従来型のカメラでは、車両内で通報があった場合、カメラのSDカードを回収しなければ映像は確認できなかった。東急電鉄の担当者は「遠隔で状況を把握できるのは、迅速な対応につながり、大きなメリット」と導入の意図を説明する。リアルタイム型のカメラはJR東日本管内の新幹線でも、8割以上の車両で採用されているという。

 事件が起きた京王電鉄では、2010年に車両内カメラの整備を開始。京王線では現在、728両のうち122両に設置されている。ただ、全て従来型のカメラで、担当者は「今回の事件について全体的な検証をした上で、乗務員が瞬時に状況を把握できるカメラの導入も含め、効果的な対策を検討する」と話した。

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