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» 2022年01月11日 07時00分 公開

EVの“電費”は寒さで悪化…… 航続距離は短く想定を 向上には回生ブレーキをうまく使うのがコツ

EVでエネルギー効率を比較するには「電費」を使う。冬になり気温が下がるとバッテリーが性能をフルに発揮できないため、航続距離が下がる。航続距離を伸ばすには回生ブレーキをうまく使う必要がある。

[ZAKZAK]
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 ガソリン車でリッター何km走れるかは「燃費」。同じように電気自動車(EV)でエネルギー効率を比較するには「電費」を使う。1kWh(キロワット時)当たりの走行距離。ガソリンと違って、見えない電気はなかなか想像しにくいのだが、500wの電子レンジを2時間つけっぱなしにしたら1kWh。それぐらいのエネルギーで車を数km走らせることができる。

photo 優秀だったクルーズコントロール

 走る距離を伸ばすためは、アクセルをなるべく開けなければいいのは内燃車と同じ。さらにEVの場合は、減速時に充電する回生ブレーキをうまく使うのがコツ。私のホンダeは、アクセルペダルのオンオフで速度を制御するワンペダル運転にしたら電費がぐっと向上した。

 乗り始めた5月ごろの電費は、メーター読みで5km台だったが、ワンペダル運転に慣れてきてからは、街乗りで7km台。10月に東京―関西を往復したときは8km台も出た。回生ブレーキを意識すると、急加速も急ブレーキもなるべく避けるようになる。自然と電費が良くなる。もちろん、見通しのいいワインディングではつい元気よく走らせたりはするけれど。

 平均電費は常時メーターに表示されていて、数字が上がっていくのが、ちょっとした楽しみだった。ところが冬に入ったら、電費がガクッと落ちてきたのだ。そんなに飛ばしたりしていないのに右肩下がり。12月には6km台に。

 どうやら寒すぎるとバッテリーが性能をフルに発揮できないようだ。ホンダeの説明書にも、寒冷地では水加熱ヒーターでバッテリーを加温するという表記がある。よく使うようになったエアコンも電気を食っていそう。冬タイヤに替えたことも影響しているかもしれない。冬は航続距離を短かめに考えたほうが良さそうだ。

 そんな中、約300km離れた東京-福島を取材で日帰り往復した。相変わらず電費は伸びない。ふと思い付いて、帰路はクルーズコントロールを試してみた。車の流れに合わせた定速走行をしてくれる。すると、ワンペダルで運転した往路は6.4km/kWhだったのに、復路のクルコンは6.6km/kWhと、わずかながら上回られてしまった。上達したと思ったエコ運転も、まだまだ修行が足りなかったようだ。賢いAIの助けも借りて、冬を乗り切ろう。(ライター 篠原知存)

photo 冬支度でタイヤも交換

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