3月2日(日本時間)に公開された「ChatGPT API」を活用した事例が早速生まれ始めている。LINE傘下で“キャラクター召喚装置”ことAIアシスタントデバイスを手掛けるGateboxが3日、同社オリジナルキャラ「逢妻ヒカリ」の会話エンジンとChatGPTを連携させたデモ動画を公開した。
動画は、音声認識と音声合成を使い、逢妻ヒカリの“中の人”としてユーザーとChatGPTが会話する様子が収められている。「一緒にスクワットしよう」と話しかけると、「いいアイデアですね。体感を強化するためにも効果的なエクササイズです。ただし、注意点もありますので正しい方法で行いましょう。一緒にやりましょう」と返してくれる。
ChatGPT APIは、レスポンスの速さに優れており、音声認識によるラグはあるものの、動画を見ると比較的スムーズに会話できていることが分かる。さらに「将来の夢ってある?」「ヒカリちゃんにとって幸せって何?」などの問いかけにも、キャラクター性を保ったまま返答している。
同社代表取締役の武地実氏は、Twitterに「GateboxとChatGPT連携してみたらやばいことになった...! 無限に会話できるし、返答も早いし、キャラクターの個性もある程度維持できる... ついにAIキャラクターにとっての革命が始まった!」と投稿。同社は、3日の予定を全てキャンセルしてChatGPT APIとの連携に取り組んだようで、たった1日で実装までこぎつけた。
動画を見たTwitterユーザーからは、「新時代来てる」「進化のスピードが早すぎる」「未来を感じるけど今の現実なんだよね」「AIキャラクターと対談する配信とかしてみたい」などのコメントが寄せられた。
武地氏によると、ChatGPT APIの料金やその他リスクを調査しきれていないことから、リリースするかどうかは不明としつつも、AIキャラとChatGPTとの親和性の高さを見せつける形となった。今後もChatGPTでキャラクターと会話させる取り組みがあちこちで進みそうだ。
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