2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会が、万博に合わせて展開する独自の電子マネー「ミャクペ!」を使用した際の決済音が「ミャークペ!」であることが6月29日、分かった。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を想起させる言葉とし、万博の機運醸成を図る。サービス開始の7月1日に開くイベントで発表する。
電子マネーの決済音はそのサービスを利用者に印象付けるもので、スーパー最大手・イオンの「WAON」(ワオン)の決済音は「音商標」に登録された。
万博独自の電子マネーは、昨秋から公開しているスマートフォンアプリ「EXPO2025デジタルウォレット」の一部。この事業はNECの顔認証システムを使用し、国内の大手銀行4行がサービスやインフラを提供している。
電子マネーは万博開幕に先駆けて7月1日から利用でき、万博会場外の一般の店舗などでも利用できる。利用者はまず、同アプリをスマホなどにダウンロードする。電子マネーを使用する際に、レジなどに設置された端末にスマホをかざして支払いを完了すると、端末やスマホから「ミャークペ!」という音が鳴る。
万博会場は全面的にキャッシュレス決済とする方針で、現金は原則として使えない。事前に「ミャクペ!」に自身の顔情報を登録しておくと、店舗で顔をかざせば決済できる機能もある。
1日に東京都内で万博のデジタルウォレットに関するイベントがあり、アプリの新機能や決済音などが発表される。(井上浩平)
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