一般ドライバーが有償で乗客を送迎するライドシェアのスタートアップ、newmoは7月12日、大阪市などでのサービス開始に合わせ、車両の出発式を万博記念公園(大阪府吹田市)で行った。青柳直樹最高経営責任者(CEO)は、需要増が見込まれる2025年大阪・関西万博の成功に向け「全力で努力する」と述べ、運行時間などをめぐる規制が万博に合わせて緩和されれば、1日24時間体制でサービスを提供する考えを示した。
出発式では、ライドシェアの運転手に内定した6人が登場し、実際に運転する様子を見せるパフォーマンスを行った。6人の中の1人で、大阪市内に在住する40代の男性は「万博が始まれば需要が伸びると思う。安全・安心なサービスを提供したい」などと意気込みを語った。
青柳氏は、出発式の会場を万博記念公園に選んだ理由として「大阪・関西万博にコミット(関与)する」姿勢を示す狙いがあったと説明。
大阪府の吉村洋文知事が、万博に合わせ府内全域で時間などの制限なく運行できる規制緩和を政府に要請していることについて、実現すれば「(ライドシェア車両の)運行管理のサポート体制を強化して、(1日)24時間滞りなくサービスを提供したい」と語った。
newmoは、フリーマーケット大手のメルカリで国内事業を統括していた青柳氏が2024年1月に設立。タクシー会社への出資を通じてライドシェア事業を拡大する戦略で、すでに大阪で2社に出資や買収を行っている。タクシー、ライドシェアを合わせ、来年度中にグループで運転手1万人規模を目指している。(黒川信雄)
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