スウェーデン5部リーグのサッカーチーム「カルマルAIK」の選手らが、がんに罹患(りかん)したキャプテンを支援しようとSNSに投稿した動画が、話題になっている。動画では選手らがバリカンで丸刈りになる様子とともに、サプライズで毛髪の山と丸刈りになったチームメートに出迎えられたキャプテンが、涙をこらえきれず抱き合う様子が映し出されている。チームは連帯を示すとともに、募金を呼び掛けている。
カルマルAIKのキャプテン、マーカス・ヘマンさんはシーズン開幕前のこの夏、神経内分泌がんと診断された。現在は化学療法を受けている。リーダーの苦境を知ったチームメートが8月13日、公式Instagramで「私たちはがんとの闘いで団結します!」と宣言し、「ヘマンの日常を支援し、がんとの闘いに貢献できることを願い、募金活動を行っています」と投稿、チームメート一人一人が、クラブハウスで次々と髪を刈る動画を添えた。
動画の後半では、クラブハウスに頭をバンダナで巻いたヘマンさんが登場。毛髪の山と、丸刈りになったチームメートに出迎えられると、バンダナを取って目頭を押さえ、同僚と抱き合った。そして頭を丸めた全メンバーで記念撮影し、動画は締めくくられている。
このインスタ投稿には、3日間で12万6000の「いいね」が付き、「とてもすてきだ! 私も乳がんを患い18年間、化学療法を受けた」などの書き込みが2500件以上殺到。翌14日には英語で寄付を呼び掛ける投稿を追加すると、「中国から応援しています」「アルゼンチンから、あなた方とともにある」などの書き込みも加わって、支援は広がりを見せている。
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