茨城県つくば市の五十嵐立青(たつお)市長は8月26日、今年11月16日に任期満了となる2期目の退職金の金額を市民のインターネット投票で決めることを記者会見で明らかにした。
投票権を与えられるのは署名用電子証明書が内蔵されたマイナンバーカードを持つ15歳以上の市民。事前に行政情報などを配信する「つくばスマートシティアプリ」をダウンロードする必要がある。投票期間は11月1日から11日間で0点から100点まで10点刻みで市長の行政運営を評価し、投票者総数の平均点を算出する。
五十嵐市長の2期目の退職金は月額給料(92万7000円)の22倍で2000万円強。市民評価が100点なら満額を受け取れるが、0点の場合、給与0円は地方自治法違反となる恐れがあるため、月額給与を1円と換算し、退職金は22円とする。
五十嵐市長は初当選時に「市長退職金の廃止」を公約に掲げ、1期目で受け取った退職金は22円だった。今回の提案については「肌感覚ではなく、適切に市民の声を反映するために考えた結論」と述べた。(篠崎理)
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