電機メーカーの船井電機(大阪府大東市)が破産し、従業員約500人全員が解雇されたことを受け、ハローワーク門真は10月11日、再就職を支援する説明会を開催した。船井電機の元従業員向けに応募があった約800社、約2000件の求人をまとめた冊子が手渡されたほか、失業保険の申請手順などが説明された。
船井電機は液晶テレビを主力とし、2000年代には北米でシェア1位を獲得して「世界のFUNAI」と呼ばれたが、近年は中国との価格競争などで業績が悪化。2021年5月に出版社「秀和システム」(東京)に買収され事業の立て直しを図った。しかし、今年の10月24日に東京地裁から破産開始手続きの開始決定を受け、従業員約500人が突然、一斉解雇となっていた。
大阪府内16カ所のハローワークは船井電機の失業者向けのセミナーを開催しており、ハローワーク門真ではこの日午前9時から説明会が実施された。
20年以上勤務していたという開発部門の男性(46)は「いきなり解雇になるとは思っておらず、とても驚いた。子供もいるので前を向いて新しい職を探すしかない」と話した。
ハローワークでは、船井電機の離職者向けの求人を掲載する企業を探しており、18日から第2弾の募集を開始する予定。(桑島浩任)
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