「エンジニアファースト」の環境でスキルを発揮する トランスコスモス・デジタル・テクノロジーで働くという選択肢

PR／ITmedia

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　Slerとして、AI活用サービスや業務改善のためのソリューションサービスなどを提供しているトランスコスモス・デジタル・テクノロジー（TCDT）。「エンジニアファースト」を掲げて働きやすい環境づくりを進めている。

　TCDTにはどのようなカルチャーがあって、若手エンジニアは会社の雰囲気をどう捉えているのか。本記事では代表取締役社長の所年雄氏と若手エンジニア3人による座談会の模様をお伝えする。

（左から）所年雄氏、高村努氏、山田優花氏、プラバカル・アマン氏

「エンジニアファースト」で働きやすい環境を構築

――TCDTの概要と職場の雰囲気を教えてください。

トランスコスモス・デジタル・テクノロジー 所年雄氏（代表取締役社長）

所氏：　TCDTは主に「Microsoft Power Platform」を使ったローコード開発や「ServiceNow」によるワークフローのデジタル化支援の他、親会社であるトランスコスモスのオペレーションを効率化するシステム開発などを担当しており、エンジニアが「エンジニアとして評価される」組織を目指しています。

　会社で一番偉いのはエンジニアです。“エンジニアファースト”を合言葉に、新しいサービスやプロダクトの開発など、エンジニアがやりたいことに挑戦できる環境を用意しています。

　その一環として、従業員から寄せられる業務や会社についての質問・要望に、私が直接答える機会を設けており、現場のリアルな声を会社の制度などに反映させる取り組みを始めています。「こんな開発や仕事がしたい」「給料を上げてほしい」といった要望から、「オフィスの電子レンジが足りない」という声までさまざまです……（笑）。

　業務や働く環境に対する希望をかなえるには従業員自身の努力も必要です。私としてはできる限りくみ取りたいと考えています。

高村努氏（デジタルソリューション部 RPAソリューション課）
2023年9月中途入社。RPAを含む業務改善プロジェクトのプロジェクトマネジャーや開発・保守業務を担当。大手化学メーカーのRPA開発および保守業務に携わる他、社内情報共有改善プロジェクトとして生成AIを活用した社内問い合わせツールを開発し、精度の向上に取り組んでいる。取材はオンラインで参加した。

高村氏：　私たちの質問に社長自ら答えてくれるので、従業員にとってありがたい制度です。風通しが良くて、意欲的に挑戦したいと考える人にはチャンスを与えてくれる会社です。

　私が以前勤めていた会社はいわゆる縦割りで、自分がやりたいことと会社から求められる仕事にギャップがあり、自分が描いていることを実現できない環境にもどかしさを感じていました。TCDTにはプロジェクトの中で自分の色を出せる雰囲気があって、働くモチベーションにつながっています。

アマン氏：　先日ServiceNow Japan主催の「ServiceNow Japan Hackathon 2024」に社内チームを結成して参加しました。メンバーとAI活用のアイデアを出し合い、初参加ながら48チーム中4位に入賞しました。会社の方針ではなく私が参加したいと思い、会社に相談したところ「頑張って」と背中を押してもらえました。リーダーとしてチームを運営し、結果を残せたことは大きな自信につながりました。

所氏：　意欲を持って業務に取り組み、スキルや年収を上げたいと考えることは大切です。特に若手エンジニアの皆さんには、新しい技術やビジネスに貪欲に食らいついてほしいですね。

人とAIが“共存”する社会を目指す

――TCDTはAI活用にも注力しているのですよね？

山田氏：　最近は、お客さまから「コールセンターの問い合わせをAIで要約してテキスト化したい」「AIで職務経歴書や履歴書を分析して、採用基準を満たす人を抽出したい」といったAI活用に関する依頼が増えてきています。

所氏：　そうですね。採用業務にAIを取り入れたいといった依頼は増えており、書類選考を全てAIが担うという流れが加速しているように感じます。

高村氏：　私は現在、社内の情報共有を改善するプロジェクトの一員として生成AIを使ったチャットbotの構築、精度向上に取り組んでいます。

　業務改善ツールの一つとして生成AIを使えば、人がより作業しやすく、創造的な作業に時間を充てられるようになるはずです。

プラバカル・アマン氏（DXソリューション部 DXソリューション課）
2023年4月中途入社。ServiceNowを使って顧客の業務をデジタル化して改善する業務を担当する。これまでに、大手半導体生産企業の資産管理一元化やインシデント管理の改修、金融機関向けの現行業務分析・ServiceNowを利用した業務改善などを担当した。

アマン氏：　人とAIが勝負するのではなく、共存する社会を構築することが重要ですよね。人が担っている業務をAIでどう効率化できるか、手助けしてもらえるかを考えるべきです。そのためにはまずAIを理解しなければなりません。

所氏：　AIは今後より多くの場面で使われていくでしょう。タスクをAIが解決するのではなく、全ての業務をAIが対応する未来がすぐそこまで来ています。私たちが担当しているプログラミング業務はAIの得意分野です。人が要件定義さえすればAIがプログラムを完結させる世界は一般的になるはずです。

　そこだけ切り取るとAIを脅威のように感じますが、AIを活用して経済活動を維持できれば1人当たりの売り上げを増やし、年収を維持したまま休みを増やすという選択肢も可能になるのです。AI活用のモチベーションが「休むため」というのも個人的にはアリだと考えています。

経験を通して個人の能力を最大化させる

――人材育成で力を入れていることはありますか。

所氏：　人が育つということは「個人が持つ能力を経験によって最大化させること」だと考えています。TCDTでは、従業員の能力を最大化させるための制度を幾つか設けており、そのうちの一つが、ベンダー資格などを会社負担で受験できる「資格取得奨励制度」です。その他にも、オンライン英会話レッスンの受講料補助や会社負担で本を購入できる「図書月間制度」などがあります。

　これらは従業員に新しいスキルを身に付けてもらうためではなく、勉強する癖を付けてもらうためのものです。勉強する癖が付けば、やりたいことが見つかったときに自ら実機に触ったり検証環境を構築して試したりするようになります。

山田優花氏（デジタルソリューション部 インテグレーション課）
2022年4月新卒入社。ソリューションエンジニアとしてMicrosoft Power Platformを用いたローコード開発などを手掛ける。PCR検査の情報取得工数の削減や情報管理の簡素化を目的としたプロジェクトへの参画、インボイス制度の相談予約受け付けシステム、中途採用業務のデジタル化システムの開発などを担当した。

山田氏：　私は社内制度を活用してAWS認定資格を取得しました。取得を目指したのは、社内の勉強会がきっかけです。業務に直接関係しない資格ですが、業務で扱うクラウドサービスとの違いが明確になって、仕事にもプラスの影響があったと感じています。

所氏：　新しい取り組みとして、従業員のノウハウを社内で共有する「セミナーファンディング」という勉強会を計画しています。登壇した従業員は、受講者アンケートの点数に応じてインセンティブを受け取れる仕組みです。

　持っているスキルを言語化できなければ“真のスキル”とは言えません。従業員には事あるごとに「人に教えられる状態になってないとダメだよ」と話しています。この勉強会は人前で発表することで自分のスキルを磨きつつ、自分のスキルで“お金もうけ”ができる機会になるはずです。多くの従業員にぜひ活用してほしいですね。

――これからTCDTで取り組みたい業務はありますか。

高村氏：　お客さまの業務改善に幅広く携わりたいですね。そのために新しい技術をどんどん吸収して実践するサイクルを繰り返して、もちろんAI関連の業務も積極的に携わりたいので、「何でもやってみたい」というのが率直なところです。

山田氏：　「何でもやってみたい」はずるいですね（笑）。私ももちろん何でも挑戦したい気持ちですが、今取り組んでいるMicrosoft Power Platformのスキルアップを第一に考えています。今は技術者として携わっていますが、今後は見積もりや要件定義などお客さまと直接関わる業務にも携わりたいです。

アマン氏：　自分のスキルアップはもちろん、マネジメント力を高めてチームメンバーのサポートができるようになりたいですね。最終的に目指す姿は「頼りになる人材」です。お客さまへの提案からリリース、保守まで1人で全てこなせるようになったらベストだと考えています。

所氏：　皆さん素晴らしいですね。アマンさんは今でもAIをバディのように使っているので、人がやるべき部分以外をAIが担えるようになれば、1人で全ての業務をこなせる世界もすぐに訪れるはずです。

アマン氏：　最近は、少人数で案件を回せるようになってきたので不可能ではないと確信しています。今は「どう再現性を持たせるか」「自分とAIをどう組み合わせるか」を考える段階かと思います。

所氏：　ぜひチャレンジしてほしいですね。

――最後に、これからどのような仲間と共に働きたいですか。

高村氏：　「あれもこれもやりたい！」というやる気のある人と働きたいですね。文系でもプログラミングが得意でなくても、チャレンジしたい！吸収したい！そういう意欲さえあれば活躍できる場はたくさんあります。そんな仲間が増えてほしいと思います。

山田氏：　楽しんで仕事ができる人に来てもらいたいです。私はもともと文系で、入社当初はプログラミングを難しく感じていました。TCDTの研修は文系、理系関係なく共に受講するスタイルで、理系の同期に教わりながら参加していました。最終的にはメンバーのミスを指摘できるまで理解を深められて、今では日々の業務に達成感を味わえています。

　楽しくなければ学びは続きません、困難を乗り越えることにやりがいを感じられる人にはお薦めの業界です。

アマン氏：　技術的なスキルを持っていても、好奇心ややる気がないと仕事にやりがいを感じられません。文系出身の山田さんも自分も活躍しているのはそれらがあったからだと思います。年齢や役職関係なくスキルや知識の意見交換ができ、お互いが成長し合える仲間と一緒に働きたいですね。

所氏：　もちろん、エンジニアとしての能力やAI関連の知見がある人材が増えたらいいなと思っています。ただ技術は外部の力を借りて補えます。一番求める人材像は、今世の中にないものを想像できる人です。「こんなことを思い付いたのでやりましょう」と提案してくれる人が増えれば、もっと良い環境を築けますし社会の役に立つ仕事ができます。

　これまで話したようにTCDTはエンジニアファーストとの考えから、スキルを高められる環境と制度は充実していると自負しています。

――ありがとうございました。