Microsoft 365 Copilotで今何ができる？ 活用にお薦めの方法や製品は
ビジネスで生成AIの活用が進む中、「Microsoft 365 Copilot」に注目が集まっている。「Copilot」とはMicrosoftによるAI技術の総称であり、「副操縦士」という意味の単語でもある。Copilotのサービスには、無料で利用できるチャットbotの「Microsoft Copilot」とサブスクリプション型オフィススイートの「Microsoft 365」を統合した「Microsoft 365 Copilot」、開発者向けツールの「GitHub Copilot」などがある。
中でも多くの企業が“成長に貢献する相棒”として期待を寄せているのがMicrosoft 365 Copilotだ。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどビジネスパーソンの標準ツールに搭載された生成AIで、幅広い業務を効率化できる可能性がある。
しかし現時点ではMicrosoft 365 Copilotを活用し切れている企業は少数だ。導入を検討している企業は増えているものの、「ユースケースが少なくどうやって活用すればいいのか分からない」「Microsoft 365 Copilot自体が日々進化していてユースケースを作れない」といった理由で、導入に踏み切れなかったり活用が道半ばで止まったりしているケースは多い。
本稿はMicrosoft 365 Copilotの価値をあらためて考えるとともに、Microsoft 365 Copilotを活用するためのポイントやお薦めの製品を紹介する。
AIエージェントも身近に Microsoft 365 Copilotの価値
現在のMicrosoft 365 Copilotは2024年9月にアップデートしたバージョン「Microsoft 365 Copilot Wave 2」と呼ばれている。本稿はMicrosoft 365 Copilot Wave 2を基に執筆しており、あくまで2025年3月時点で利用できる機能を紹介する。
Wordなら、打ち合わせ時に作成した議事録や資料などをCopilotに読み込ませることで原稿を自動的に作成可能だ。Excelはグラフ化やデータ分析を自動化でき、したいことを伝えると最適な関数を提示する。PowerPointは、Wordなどで作成した資料をプレゼンテーション資料に変換してレイアウトの変更やアニメーションが動くタイミングの調整なども自動でできる。Outlookは受信したメールの要約や優先順位付け、返信メールの下書きが可能だ。Teamsは会議内容の要約、チャットでのやりとりの要点整理ができる。
法人向けのAIエージェント「Microsoft 365 Copilot Chat」、組織内のファイルやデータ、Webに公開されている情報をAIで検索して共有スペースに転記する「Copilot Pages」、自社の要件に合わせてAIをカスタマイズできる「Copilot agents」といった機能も利用可能だ。
こうした機能を使いこなせば、部門を問わず全社的に業務を効率化できるだろう。営業部門は、過去の商談記録や成功事例を基に提案書やプレゼンテーション資料を自動で作成できる。営業トークをシミュレーションすることで顧客コミュニケーションの質が高まり、成約率の向上が期待できる。人事・総務部門は求人票や社内通知の自動作成、社内問い合わせの自動対応が可能になり、業務負荷が軽減する。経理・財務部門はExcelの財務データを基にレポート作成や分析を自動化できる。マーケティング部門は過去の投稿データや最新のトレンドから、ターゲットにより合致したSNS投稿やブログ記事の生成、市場調査や競合分析のレポートを自動で作成できる。
新規事業のアイデアを検討する際も、Microsoft 365 Copilotはブレーンストーミングや壁打ちの相手として役立つ。自社専用のチャットbotやローコード開発プラットフォーム「Microsoft Copilot Studio」を使って専用AIアシスタントを作成するのも効果的だ。利用には別料金が必要だが、GUIでCopilotのカスタマイズが可能なのでプログラミングの知識がないユーザーでも簡単に作成できる。
Microsoft 365 Copilotを利用するには、従業員300人以下の企業ならMicrosoft 365 Business Basic／Business Standard／Business Premium 、従業員300人以上の企業ならMicrosoft 365 E3／E5／F1／F3などのライセンスが必要で、さらにMicrosoft 365 Copilotのサブスクリプションへの加入も必要だ。
例えば、従業員300人以下で「クラウドサービスを色々と使ってみたい」というニーズならBusiness BasicまたはBusiness Standardのプランがお薦めだ。従業員300人以上で「一通りのサービスに加え、より強固なセキュリティ対策を講じたい」のであればMicrosoft 365 E3またはE5、「現場でのやりとりをスムーズにして業務効率を向上させたい」ならMicrosoft 365 F1やF3が選択肢になり得る。「どのようなサービスを使いたいか」「Microsoft 365 Copilotを使って何を成し遂げたいか」を明らかにして、より適切なプランを選ぶと良いだろう。
お薦めのMicrosoft 365 Copilot導入支援サービスと関連PC
このように、Microsoft 365 Copilotはビジネスのさまざまな場面で“相棒”として頼りになるAIアシスタントだ。
それでも「Microsoft 365 Copilotを活用し切れるか不安が残る」という企業には、デル・テクノロジーズが提供している「Microsoft 365 Copilot導入支援サービス」がある。これは「Microsoft 365 Copilot評価支援サービス」「ワークフォースペルソナ アセスメントサービス for Microsoft 365 & Copilot」「導入と変更管理支援サービス（利活用及び定着化） for Microsoft 365 & Copilot」で構成され、企業のCopilot活用を全面的にサポートする。
Microsoft 365 Copilot評価支援サービスは、使用データの特定、ガバナンスとポリシーの整理を支援しながら導入プランを作成する。ワークフォースペルソナ アセスメントサービス for Microsoft 365 & Copilotはユーザーのニーズや優先項目、想定されるアウトプットなどを把握し、適切なライセンス形態を提案する。導入と変更管理支援サービス（利活用及び定着化） for Microsoft 365 & Copilotは、従業員の最大人数が契約した場合の導入と運用管理の計画を立案し、Microsoft 365 Copilotの使用率を最大限に高めるものだ。
これらを利用すれば、「どのようにMicrosoft 365 Copilotを業務に活用できるのか」「どうすればMicrosoft 365 Copilotの使用率を高められるのか」という疑問に対する明確な回答が得られる。
Microsoft 365 Copilotを業務で活用するためには、資料やドキュメントをデータ化してナレッジとしてMicrosoft 365 Copilotに与える必要がある。社内のファイルサーバやクラウドサービスにあるデータをCopilotが自由に参照できるわけではなく、データを置く場所は決まっている。データは十分にたまっているがCopilotで活用する方法が分からないというケースは多い。こうしたノウハウの伝授から実装のサポートまで、デル・テクノロジーズのようなプロに頼るのも一策だ。
Microsoft 365 Copilotの活用を前提としてPCを選ぶのなら、Microsoftが提唱するAI PC規格「Copilot+ PC」が一つの基準となる。Windows 10のサービス終了（EoS）が2025年10月14日に迫っており、PCの更改や追加購入を考えている情報システム部門にとっては検討の余地があるだろう。
40TOPS（Tera Operations Per Second）以上の性能を持つAI専用プロセッサ「NPU」の搭載が、Copilot+ PCと名乗れるハードウェア要件の一つだ。高いAI処理性能を持つCopilot+ PCはローカルで生成AIを動かせる。それを踏まえて、今後はNPU対応ソフトが増えていくと期待される。現状のMicrosoft 365 CopilotはクラウドでAIの処理をしているため、従来のPCでも問題なく動作する。しかし将来的には、Microsoft 365 CopilotもAI処理の一部をローカルのNPUで行うようになる可能性がある。
Copilot+ PCに搭載されている最新のSoC（System on Chip）は省電力機能が従来よりも優れておりバッテリー持続時間も長くなっているなど、幅広い強みを持つ。Copilot+ PCは、将来性が期待できるだけでなく、働きやすさを高めてくれるプレミアムなPCだと考えられる。
企業では導入したPCを5年ほど使い続けるのが一般的だ。快適に利用できるPCという観点から見ても、Copilot+ PCを選ぶメリットは大きい。Copilot+ PCは通常のPCに比べて価格的にはやや上のレンジに位置しているが、次の更改までの5年間、第一線で快適に使える性能を持っていることを考えると十分リーズナブルと言える。
デル・テクノロジーズはCopilot+ PCを幾つかリリースしている。Microsoft 365 Copilotを使うという観点で特にお薦めの製品は、「Latitude 7455」と「Dell Pro 13 Premium」だ。
Latitude 7455はQualcommの「Snapdragon X Plus」または「Snapdragon X Elite」を採用したCopilot+ PCであり、45TOPSのNPUを搭載している。ディスプレイは14型QHD+液晶で、最大22時間のバッテリー持続時間を実現している。
Dell Pro 13 Premiumは、インテルの「Core Ultraプロセッサー（シリーズ2）」を採用した13.3型Copilot+ PCで、40TOPSまたは48TOPSのNPUを搭載。最小構成時1.07キロという軽量ボディーが魅力で、バッテリー持続時間も最大20.8時間と長いため、ACアダプターを持ち歩かずに朝から夜までたっぷり仕事に使える。ハイブリッドワークに最適な製品だ。製品のカテゴリー「Pro」ラインの中でも上位となるDell Pro 13 Premiumは、性能とポータビリティを兼ね備え、まさにプレミアムなモデルと言えるだろう。
これらの製品は法人向けの貸し出しプログラムが用意されている。デル・テクノロジーズの大手町本社に設置されたショールーム「Client Solution & AI Lab」で実機によるデモも可能だ。
AI時代にビジネスをより加速させるために、頼りになる“相棒”の存在は心強い。Microsoft 365 Copilotの活用に悩んでいる、Copilot+ PCに興味を持っているという企業は、デル・テクノロジーズに問い合わせてみてはいかがだろうか。きっとビジネスの成功に一歩近づけるはずだ。
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提供：デル・テクノロジーズ株式会社
アイティメディア営業企画／制作：ITmedia NEWS編集部／掲載内容有効期限：2025年3月19日
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