Windows 11 PCへの移行は今すぐに 移行のポイントとAI時代に選ぶべきPCを解説

PR/ITmedia
» 2025年05月29日 10時00分 公開
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 Windows 10のサポート終了が2025年10月に迫り、Windows 11への移行が急務となっている。現在使っているPCのOSをWindows 10からWindows 11にアップデートするかWindows 11 PCにリプレースするのか悩んでいる企業もあるだろう。そこで、日本HPの寺園大亮氏とSB C&Sの加藤学氏に、Windows 11 PCにリプレースする必要性や移行のポイントなどを聞いた。

ALT (左から)SB C&Sの加藤学氏(ICT事業本部 技術本部 技術企画室 技術企画課 テクニカルフェロー)、日本HPの寺園大亮氏(パートナー営業統括 営業企画本部 ソリューションビジネス推進部 サービススペシャリスト)

セキュリティ対策やアプリケーション動作環境を万全に

 Windows 11に移行すべき理由について、寺園氏はセキュリティリスクをまず挙げる。「Windows 10のサポート終了後はセキュリティ更新プログラムが提供されないため、新たな脆弱(ぜいじゃく)性が見つかっても対処できなくなります。自社だけでなくサプライチェーン全体を危険にさらす可能性がありますし、取引先からの信頼も失いかねません」。もう一つはアプリケーションの動作が保証できなくなることだ。各種アプリケーションは最新OSに合わせて開発、更新されるため、業務で使っているアプリケーションや周辺機器が正常に動かなくなる可能性がある。

 Windows 11への移行にはメリットもある。「ユーザーインタフェースが洗練されて直感的になっています。MicrosoftのAIアシスタント『Microsoft Copilot』も使いやすくなり、Microsoft Teamsの自動翻訳機能『インタープリターエージェント』や自動字幕表示機能『ライブキャプション』なども利用できます。生産性を向上させるこうした最新機能を使うためにも、Windows 11にすることを推奨します」と寺園氏は説明する。

 今使っているPCのスペックがWindows 11のアップデート要件を満たしているならそのままアップデートもできるが、「古いPCを使っているならこの機会にWindows 11 PCにリプレースした方がよいでしょう。最新PCはCPUの性能が大幅に上がっているので今よりも快適に作業できます。アプリケーションがPCに求める要件も上がっているため、古いPCだと処理が重くなる場合があります」(寺園氏)

Windows 11 PC、何を選ぶ?

 Windows 11 PCへのリプレースに当たって気を付けるべきなのがPCの選び方だ。加藤氏は「今後はローカルでAI処理をするアプリケーションが増えることが予想されます。今後4〜5年間使うことを考慮して、AI PCにリプレースするのがお勧めです」と話す。

 AI PCとは、AI処理に特化したプロセッサ「NPU」(Neural Processing Unit)を搭載したPCだ。NPUを利用することで電力消費を抑えてローカルで効率的にAI処理できる。中でも、NPUの処理性能が40TOPS(1秒間に40兆回の演算)以上などの要件を満たすハイスペックなモデルを「Copilot+ PC」と呼ぶ。

 NPUを使ってAI処理するアプリケーションは現時点では少ないが、加藤氏は3つの理由から今後増えると予測する。1つ目はAIシステム全体として処理能力を分散する必要があるためだ。「ChatGPT」をはじめとした生成AIサービスの多くはクラウドで演算処理して回答しており、データセンターでの大量の電力消費や発熱が課題となっている。2つ目はユーザー企業がコストを抑制できて、かつデータプライバシー保護ができることだ。PCでAI処理できれば、機密情報をクラウドに上げたりAIに学習されたりするリスクを避けられる。3つ目はPCで処理して動くAIエージェントが登場することだ。「さまざまなAIアプリケーションがPCで処理されて動くようになるので、CPUだけでは性能が足りずNPUが必須になります」

Windows 11の「バージョン問題」を解決

 リプレースに当たって注意すべきポイントとして寺園氏は「Windows 11のバージョン」を挙げる。2025年4月時点での最新バージョンは24H2だが、企業によっては前バージョンの23H2でアプリケーションや周辺機器との互換性検証や設定をしているケースがある。デプロイ支援サービス「Windows Autopilot」を利用してクラウド経由でキッティングする場合、前バージョンである23H2用に準備したWindows Autopilotでは24H2のプロビジョニングがうまくいかないという問題がある。

 「これから購入するPCのOSは最新バージョンになります。しかし、日本HPの『OS versionコントロールサービス』を利用すれば、サポート期間内であれば以前のバージョンを選択できます」(寺園氏)

 現時点では、23H2と24H2を選択可能だ。期間を空けてPCを追加購入する際も、23H2のサポート期間内であれば同じバージョンのOSイメージを導入したPCを購入できる。Windows Autopilotでキッティングの手間を省きたいと考えているPC管理者にとっては有用なサービスだ。

リプレースするなら「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」がお勧め

 上述したポイントを踏まえて、リプレース先に適したWindows 11 PCとして寺園氏は「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」を挙げる。CPUに「インテル® Core™ Ultra プロセッサー(シリーズ2)」を搭載し、最大48TOPSのNPUを内蔵したCopilot+ PCだ。

 内蔵カメラ「Poly Camera Pro」が背景ぼかしや明るさ、フレーミングを自動で調整し、内蔵の音響システム「Poly Studio」がマイクとスピーカーのノイズを除去してクリアな音を届ける。HP独自のAIアシスタント「HP AI Companion」も搭載しており、自然言語でPCの設定を変更してパフォーマンスを最適化したりチャットbotを使用したり、PCに保存した個人ファイルの分析・抽出をしたりできる。「HP Smart Sense」はPCの使用パターンを学習し、PCの温度と性能を制御することで静音性やバッテリー寿命の向上、パフォーマンスをインテリジェントに両立させる。「これらの一部の機能はNPUを利用しているため、処理が重くならず電力消費も抑えます」(寺園氏)

 HPはセキュリティ対策にも力を入れている。内蔵型プライバシーフィルター「HP Sure View」が強化され、のぞき見を検知するとSure Viewが自動で起動してユーザー以外から画面を見えなくする。セキュリティソリューション「HP Wolf Security」はOSの上、中、下の各層でデバイスを保護する機能を多数備える。OSの上層ではHP Sure ViewなどによってディスプレイやWebカメラからの情報漏えいを防止し、OSの中層では業務アプリケーションやドキュメントファイルを守る。OSの下層ではOSの起動に必要なハードウェアやファームウェアなどを保護する。

ALT 日本HPのHP EliteBook X G1i 14 AI PC(提供:日本HP)《クリックで拡大》

「ゼロタッチ展開 設定支援パック」で全社展開も楽々

 デバイスやアプリケーションの設定といったキッティングのリソースを捻出するのが難しいという企業もあるだろう。そうした企業に向けてSB C&Sが提供しているサービスが「ゼロタッチ展開 設定支援パック」だ。エンドユーザーがヒアリングシートに記入した要件を基に、SB C&SとパートナーがWindows Autopilotの基本設定をしてエンドユーザーに直接PCを送付する。届いたPCにエンドユーザーがサインインするとWindows Autopilotが実行され、キッティングが完了する。

 Windows Autopilotの実行やPC本体へのラベル貼付の代行もオプションサービスとして提供可能だ。

 Windows Autopilotを利用するにはハードウェアIDをエンドポイント管理ソリューション「Microsoft Intune」に登録する必要があるが、同サービスはSB C&SがメーカーからハードウェアIDを取得してMicrosoft Intuneに登録するため、アプリケーションのインストールや設定がすぐにできる。

「AI」「AI PC」のお問い合わせはSB C&Sへ

 「SB C&SはディストリビューターとしてAIに関する最新情報をセミナーなどでお客さまへ情報発信するほか、AIを活用してさらなる市場ニーズの加速が見込まれるSaaSやAI基盤システムの導入支援も行っています。社内でも生成AIシステムを導入しており、業務効率化を図っていますので、『AI』に関するお問い合わせはお任せください」と加藤氏は話す。

 Windows 11 PCへの移行に悩む企業は、日本HPのOS versionコントロールサービスやSB C&Sのゼロタッチ展開 設定支援パックを駆使してHP EliteBook X G1i 14 AI PCの導入を検討してはいかがだろうか。

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