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AI作成の偽サイトをAI用いて捜査、フィッシングサイト作成の男2人を逮捕 大阪府警

» 2025年06月23日 17時27分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 ECサイトになりすましたフィッシングサイトを作成し、インターネットに公開したなどとして、大阪府警サイバー犯罪捜査課は6月23日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、自称データサイエンティストの吉岡真也容疑者(29)=大阪市浪速区恵美須西=と、無職の藤山浩至(ひろし)容疑者(36)=住所不定=の2人を逮捕したと発表した。

photo フィッシングサイトに誘導するためにスマートフォンに送付されたショートメッセージ=23日午後、大阪市中央区の大阪府警本部(土屋宏剛撮影、画像の一部処理しています)
photo 大手ECサイトを模したフィッシングサイトを作成した吉岡真也容疑者宅から押収したパソコンやスマートフォンなど=23日午後、大阪市中央区の大阪府警本部(土屋宏剛撮影)

 2人の逮捕容疑は、2024年6月上旬、大手ECサイトのログイン画面を模したフィッシングサイトを作成し、インターネット上に公開したなどとしている。同課は認否を明らかにしていない。

 同課によると、2人は偽サイトの作成に生成AIを活用。ECサイトの運営を装って「お客様のアカウントに異常を検知した」などのメールを不特定多数に送り、偽サイトに誘導。クレジットカード情報や本来のECサイトのID、パスワードなどを抜き取っていた。

 この手口で約800人分の情報を取得し、それを用いた不正購入を繰り返していたとみられ、被害額は約2000万円にのぼる可能性があるという。府警は偽サイトの解析に生成AIを用いて実態解明を進めたという。

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