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電池から発火の恐れ「ハンディ扇風機、そのまま捨てないで」 兵庫・芦屋市長が呼びかけ

» 2025年08月07日 10時21分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 酷暑の中、どこにでも持ち運ぶことが可能で、手軽な暑さ対策として人気が定着しているハンディ扇風機(ハンディファン=携帯型扇風機)。だが、安易にごみ箱に捨てるなど処分方法を誤るとリチウムイオン電池を含むため火災につながる恐れも。今春、この電池が原因でごみ収集車の火災が起こった兵庫県芦屋市では、高島崚輔市長自らが啓発用動画に出演し、注意を呼びかけている。

 芦屋市は7月、動画投稿サイト「YouTube」内の市公式「芦屋市広報チャンネル」で、注意を促す動画を公開。形式はショート動画で、高島市長はこう呼びかけている。

 「学生の皆さん、ハンディ扇風機のごみを出すときには、必ず別の袋に分けて『危険ごみ』と書いて出すようにしてください」

 「このハンディ扇風機、リチウムイオン電池が含まれています。これを普通にごみ出しすると、火事が起きてしまいます」

 端緒となったのは、2025年4月10日、市内で発生したごみ収集車が関係する火災。調査の結果、リチウムイオン電池が原因だったという。「リチウム−」は破損や変形で出火の危険性があり、ほかの自治体でも廃棄物処理での出火が報告されているため、市は注意を呼びかける動画の作成を決めた。

 市内では24年1月10日にも、ごみ収集の過程で車両火災が発生。断定には至らなかったが、リチウムイオン電池から出火した可能性があったという。市の担当者は「リチウムイオン電池はさまざまな商品に使われており、ハンディ扇風機を含め内蔵されているものもある。今一度、捨てようとしているごみの『中に』入ってはいないか、確認してほしい」としている。

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