News:ニュース速報 2000年12月6日 11:43 更新

ドメイン名使用差し止め訴訟,ジャックスが勝訴

 12月6日,「JACCS.CO.JP」を巡る訴訟で,富山地方裁判所は大手信販会社のジャックスの訴えを認める判決を言い渡した。国内初のドメイン名紛争に関する裁判で,初の判決が出されたことになる。

 この訴訟は,ジャックスが1998年12月,富山市内の簡易組立式トイレ販売業の日本海パクトを相手取って同ドメイン名の使用差し止めを求めて起こしたもの。判決では,「営業上の利益が侵害される恐れがある」として,日本海パクトには,ホームページ上で「JACCS」の文字列を表示しないよう命じており,「JACCS」の登録商標を持つジャックスに対して同ドメイン名の優先的な使用権が認められた格好だ。

 今回の訴訟の背景には,申請した順にドメイン名を取得できる「先願主義」の問題がある。企業にドメイン名を高く売りつけようとするトラブルも頻発しているのもそのためだ。その先願主義を推進する日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)では,今回の判決について「今後も先願主義を継続するとともに,インターネットを理解した上での司法判断が行われることを期待する」とコメントしている。

[ITmedia]

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