News:ニュース速報 2001年1月23日 03:34 更新

オリンパス,生体分子コンピューター開発で合弁会社設立へ

 オリンパス光学工業と三井情報開発は1月23日,遺伝情報解析を目的とした生体情報計測技術の開発と受託解析サービスを行う合弁会社を3月1日に設立すると発表した。

 社名は「ノバスジーン」。資本金は4億円で,オリンパスが51%,三共情報開発が49%を出資する。新会社は,DNAなどを利用した分子コンピューターの研究開発を進め,その成果をバイオ技術分野に応用するのが目的の研究開発型ベンチャー。当面は医療研究市場向けにSNP解析や発現プロファイル解析などの遺伝情報解析サービスや,DNAプローブの設計などを請け負う。2003年度に売上10億円,2005年度に60億円を見込んでいる。

 生体分子コンピューターは,DNAなど生体が持つ分子の物理化学的性質を利用して論理演算を行うもの。対象となる生体分子をそのまま入出力データとして利用できる上,超並列性と超大容量メモリという特徴を生かし,現状のスーパーコンピューターを上回る計算能力が実現できるとされる。

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