News:ニュース速報 2001年2月15日 06:36 更新

2000年の世界携帯電話出荷数は4億1270万台,ノキアがさらにシェア拡大

 日本ガートナーグループのデータクエスト部門は2月15日,2000年における世界全体の携帯電話出荷数は4億1270万台だったと発表した。推定で前年比45.5%増加と大幅な成長を見せた。

 ただ2000年第4四半期に成長が鈍化したため,同社が予想した4億2000万台には届かなかった。データクエストは「携帯電話産業の過渡期だった」と分析。その理由として(1)十分な供給量が確保されるようになった(2)アジア市場への小規模メーカー参入など,市場構造に変化(3)欧米市場でブラウザフォンが投入されたが,期待ほどユーザーは獲得できなかった(4)キャリアは新規ユーザー獲得から既存ユーザーのロイヤリティ確保へとシフトし始めた──を挙げている。

 メーカー別シェアはフィンランドのNokiaが30.6%と変わらず,前年比約4ポイント増えた。2位の米Motolora(14.6%),3位のスウェーデンEricsson(10.0%)も順位こそ変わらないがシェアを落としており,Nokia一人勝ちの様相がはっきりしてきた。松下は昨年と同様5位(5.2%)。また三菱電機が8位に,京セラが9位にランクインした。

 データクエストは,携帯電話市場で十分な利益を確保できるのは一握りのメーカーに限定されていると指摘する一方,メーカー順位は大きく変わる可能性もあり,特に商品開発力の高い日本メーカーは市場に大きな影響を与えうると見ている。

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