News:ニュース速報 2001年3月19日 08:50 更新

シャープとソニーが“光IEEE 1394”の仕様を策定,ライセンス供与へ

 シャープとソニーは3月19日,伝送ラインに光ファイバーを利用したIEEE 1394インタフェース「OP i.LINK」の仕様バージョン1.0を策定し,ライセンス供与を4月2日に開始すると発表した。

 OP i.LINKはIEEE 1394の通信プロトコルに準拠。LEDか半導体レーザーで発光した波長650ナノメートルの光信号を,1芯POFを利用して伝送する。ただしバージョン1.0の伝送速度は100Mbpsにとどまる。伝送距離は60センチから10メートルまで。メタルケーブルを介するIEEE 1394インタフェースともプロトコル上の互換性を保っているという。

 コネクターは,モバイル機器向けの「スーパーミニジャックコネクタ」と,据え置き型デジタル家電の前面パネルやDVカメラなど向けに「ミニジャック型コネクタ」,据え置き型デジタル家電の背面用「メカニカルロック付きコネクタ」の3種類が用意される。

 同社では有償で仕様を提供するとともに,同インタフェースを搭載した製品の相互接続性を確保するための検証とロゴマーク供与を,第三者機関に依頼して実施する予定。

 OP i.LINKは,デジタル家電をメインとするホームネットワーク構向けインタフェースの標準を目指して両社が開発に取り組んできた。光ファイバーを採用したのは機器のノイズを避けるため。両社は同インタフェースを搭載した製品を市場に投入するほか,IEEE 1394の理論的上限値である400Mbpsまで伝送可能なバージョン2.0の策定に取り組むとしている。

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