News:ニュース速報 2001年4月4日 10:33 更新

三菱商事など,通信衛星によるコンテンツ配信サービスを事業化

 三菱商事,宇宙通信,東京電力の3社は4月4日,通信衛星を利用したコンテンツ配信システム「ヒットポップス」を事業化すると発表した。ヒットポップスは昨年5月に企画会社として設立され,宇宙通信の通信衛星「スーパーバード」を通じてCATVインターネットに接続する実験を行ってきた。今回,IPマルチキャスト技術を使った大容量の動画配信に成功したことから,本格サービスへと移行することになったという。

 配信するコンテンツは,映画や音楽,ゲームなど多岐に及び,ストリーミングによるスポーツイベントのライブ配信なども手がける予定だ。コンテンツプロバイダーには,スクウェアや任天堂などのゲームメーカー各社が名を連ねる。またヒットホップスと提携しているCATV事業者は合計36社で,関東では武蔵野ケーブルテレビなど11社,東海地区では静岡ケーブルネットワークなど12社が参加している。

 ヒットポップスでは,今年5月より商用サービスを開始。8月には有料課金システムを導入する計画だ。配信世帯数は,2002年3月に100万世帯を目指す。

 なお,三菱商事,宇宙通信,東京電力の3社は,ヒットポップスが行う第3者割当増資を引き受けるとともに,2001年10月までに同社の資本金を23億円まで引き上げる計画。出資比率は,三菱商事が35%,宇宙通信が20%,東京電力が20%,大日本印刷が3%,トランス・コスモスが0.4%,その他が21.6%となっている。

[ITmedia]

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