News:ニュース速報 2001年4月5日 02:13 更新

ソニー,ACアダプタの待機電力を業界最小レベルに

 ソニーは4月5日,ACアダプタの待機電力を大幅に削減する電源制御回路技術を開発したと発表した。新回路を搭載することで,待機電力を約10ミリワットに抑えることが可能という。

 微弱電流の検出と制御を新たに行うことで,動作時と待機時にそれぞれ電源動作モードを自動的に切り替える。待機時には高インピーダンスな微弱電流検出抵抗部を経由させることで,アダプタの電力出力部の回路電流を数十μアンペアレベルにまで低減。同時にスイッチング制御回路を間欠的に作動させることで,待機時の回路動作に必要十分なレベルの電力を供給する。こうした技術により,業界最小レベルの約10ミリワットにまで減らせたという。

 新回路は,NTTドコモが3月に発売した「SO503i」のACアダプタに既に採用されており,従来の携帯電話用ACアダプターの約5分の1に待機電力を抑えたとしている。

 電子機器の待機電力は,家庭の全電力消費量の約1割を占めているという。ソニーは新回路を電子機器のACアダプターに広く搭載していくほか,ビデオデッキやTVなど待機モードを備える機器への応用を図っていく。

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