News:ニュース速報 2001年4月27日 06:46 更新

NTT,広範囲に応用できるPtoP技術を開発

 NTT(持ち株会社)は4月27日,ピアツーピアの新技術「SIONet」を開発したと発表した。

 同社の未来ねっと研究所が開発を担当した。アプリケーション部分とプロトコル部分を分離した設計のため,共通のプロトコルを利用した多彩なアプリケーション展開が可能になっている点が特徴。また転送するデータの内容・概要を表現した「意味情報」に基づいてデータ転送を行うため,意味情報で限られたコミュニティ内に限定したデータ交換が可能になっている。外部とのデータ交換の際は意味情報をチェックするため,不正な情報の授受を防ぐことが可能という。

 また意味情報を利用して必要なユーザー間でのみデータを交換するため,「Gnutella」で行われているようなユーザー無作為の同報転送は行わない。そのため,ユーザーが増加しても快適にサービスを利用できるという。

 NapsterやGnutellaのように単一の目的に限定した技術ではなく,共同作業支援サービスや分散コンピューティングなど,さまざまなピアツーピアサービスに応用が可能だとしている。NTTは同技術を活用したサービスの研究開発を進め,ピアツーピアサービスの早期展開を図りたい考えだ。

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