| News：ニュース速報 | 2001年6月8日 07:35 更新 |
日立，ボタンなしのPDA「Waterscape」を開発
日立製作所は6月8日，操作ボタンを一切備えないPDA「Waterscape」のワーキングモックアップを試作したと発表した。
テキストや動画，静止画，音楽などのコンテンツ閲覧・再生に特化したPDA。加速度センサーを搭載し，X軸とY軸の動きを検知して操作する。本体内が液体で満たされていると仮定し，各種データは液体内の泡と想定。閲覧したいデータは，浮力に従ってディスプレイに“浮かび上がるように”XY軸を操作して表示させる。XY各軸の変化パターンにコマンドを対応させ，コンテンツの閲覧終了などを傾けたり振ったりすることで指示できるようになっているという。
同社が20代前半の男女を対象に調べたところ，積極的に情報を取得するよりも，流れてくる情報に受動的に接するというユーザー像が浮かんだという。そのためコンテンツ閲覧に特化し，無駄なボタン類を省いた受動型PDAのインタフェースとデザインに着手。開発は同社デザイン研究所が担当した。「深海に漂う情報の泡を舷窓から眺めるような別世界観」（同社）をコンセプトに，画面はゆるやかに動く上，本体も円盤のようなデザインを採用。「神秘的で飽きのこない情報環境を演出している」（同社）という。
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