News:ニュース速報 2001年7月2日 02:46 更新

KDDIと沖,音声認識利用の携帯向け情報サービスを実用化へ

 KDDI研究所と沖電気工業は7月2日,音声認識を活用した携帯電話向け情報サービスの実証実験を実施したと発表した。街中や走行中の電車内でもユーザーの音声をほぼ認識できたとし,音声認識を活用した情報サービスの実用化を目指す。

 新サービスは「ITS音声ポータルサービス」。携帯電話から検索条件を音声入力すると,音声を認識したサーバが入力条件を元に検索し,結果を音声か文字や画像で携帯電話に返信する。GPSによる位置情報を統合することで,さらにきめ細かなサービスを実現できるという。

 両社は,沖電気のCTIシステム「CTstage」に,KDDIの音声認識エンジン「SpeechSeeker」を搭載,CTI上での音声認識を実現した。実験では,端末機種ごとに音質補正を行う技術や,周囲の雑音と音声部分を区別する独自の雑音排除技術を導入。75デシベル程度(環七通りなど,東京の幹線自動車道沿いの騒音レベルに相当)の騒音下でも97%以上の音声認識を実現したという。

 実証実験の結果を踏まえ,沖電気は歩行者用ITS音声ポータルサービスを2001年度内にも実用化する計画。7月3日と4日の両日,都内で開かれる「OKIネットワークソリューションフェア2001」に参考出品する予定。

関連リンク
▼ KDDIのニュースリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.