News:ニュース速報 | 2001年7月13日 12:14 更新 |
産業技術総合研究所(独立行政法人)は7月12日,合体・変形できるモジュール型ロボットを開発したと発表した。宇宙空間など危険な場所での作業への応用を考えている。
複数のモジュールを“合体”させることで,周囲の環境に応じて変形し,移動や作業を行うことができる画期的なロボット。モジュール1つを6個の着脱面と2個の回転駆動部のみとシンプルな構造とし,着脱機構は磁石と形状記憶合金アクチュエータを組み合わせて軽量化するなどの工夫を施し,モジュール1個当たりの自由度は少ないながら,複数モジュールを合体させた機動的な動きを可能にした。モジュール9個を組み合わせ,クローラー型ロボットから4脚型ロボットにも変形できる。
産業技術総研知能システム研究部門の分散システムデザイン研究グループと東京工業大学大学院総合理工学研究科の村田智助教授が共同開発した。今回のロボットの成功で,「環境に適応してすばやく変形可能な新しいタイプの3次元モジュール型ロボットの可能性が示せた」とし,今後は各モジュールが自律的に動作を決める分散制御を実現するのが目標。惑星探査ロボットや救助ロボットなどへの応用を図る。
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ニュースリリース(変形シーンのムービー付き)
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