News:ニュース速報 2001年7月16日 06:25 更新

ハードは売れた,ソフトはいまいち──「2001CESAゲーム白書」

 コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会(CESA)は7月16日,「2001CESAゲーム白書」を発刊した。

 白書によると,2000年1月から同12月までのソフト・ハードの総出荷額は1兆1178億円で前年比9.9%伸び,1996年の調査開始以来の過去最高を更新した。そのうちソフトは5779億円(前年比2.7%増),ハードは5339億円(同18.7%増)だった。

 国内向けソフト出荷額は2931億円と前年比マイナス10.8%,約350億円下回り,1999年に続き前年割れ。その一方,減少傾向にあった国内向けハードは1892億円と前年比2倍の大幅増となった。同年に発売された「プレイステーション2」の影響が大きいが,「ハード先行でソフトが売れない」という業界の傾向が鮮明になった。

 総出荷規模から推定した,ソフト・ハードを合わせた国内の総市場規模は6232億円と前年比3.2%増。内訳はソフト4131億円(前年比14.8%減)に対しハード2101億円(同76.7%増)で,ソフトの不振をハードの売上が救った形となった。

 首都圏と京阪神に住む一般ユーザーに対しアンケート調査を実施した結果によると,1カ月の小遣いの使い道平均では「携帯電話・PHSの通信費」がトップで6648円。「インターネットに関する通信費」が2981円で続いた。「ゲームソフトウェアの購入」は12項目中で6位(1724円)だった。

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