News:ニュース速報 2001年7月17日 12:36 更新

人型ロボ「isamu」,PIIIデュアル頭脳で25センチの段差もOK!

 鉄骨・橋りょう大手の川田工業は,東京大学と共同開発した人間型ロボット「isamu」を公開した。東大の井上・稲葉研究室で開発された人間型ロボット「H6」「H7」の歩行制御技術を継承し,25センチ程度の段差の昇降も可能だ。

 isamuはジョイスティックによるコントロールで任意方向への移動が可能で,最大時速約2キロの可変速度2足歩行が可能だ。「つま先軸」を追加したことで歩行速度と階段登坂能力が向上したという。また画像センサーの搭載で距離感の認識や人物判定が可能になったほか,握力センサーで任意の把持力を設定できるという。マイクとスピーカーも内蔵し,音声を発することも可能だ。

 ボディはアルミで覆われており,川田工業の航空機設計技術を応用,軽量ながら高い剛性を確保した。各部には同社オリジナルの小型高出力モータードライバを搭載した。

 将来は歩行速度を高めるなどし,工場での危険な作業や介護など,機械と人間が協調して作業を行うような分野への応用を目指す。

 isamuのサイズは1468(高さ)×604(幅)×326(奥行き)ミリ,重さ55キロ。合計自由度は32軸。頭脳にはPentium III/1GHzをデュアル搭載し,OSはRT-Linuxを採用した。

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▼ 川田工業のisamu紹介Web

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