News:ニュース速報 2001年10月4日 02:29 PM 更新

日本IBM,「POWER4」搭載最上位サーバ発表 IAサーバ性能向上へ新技術も

 日本アイ・ビー・エムは10月4日,新プロセッサ「POWER4」を搭載したハイエンドUNIXサーバ「eServer pSeries 690」を発表した。またIAサーバの性能向上を図る新技術「エンタープライズ X-アーキテクチャー」も発表。メインフレームで培った技術を活用してオープン系システム製品を大幅に強化する。

 pSeries 690は「SPEC CPU2000」で整数演算,浮動小数点演算とも世界最高値をマークしたという(現時点で認定待ち)。POWER4プロセッサは1.1GHzと1.3GHzの2タイプが用意される。1チップに2個が実装され,合計4チップ/8プロセッサが「Multi-Chip-Module」(MCM)に搭載される。最大でMCM4個,32ウェイまで拡張可能だ。メインメモリは最小8Gバイト,最大256Gバイト。内蔵ディスクは最大4.6Tバイトまで搭載できる。OSはAIX 5L。最小構成価格は8195万8400円から。同日から順次限定出荷を開始し,12月14日から本格出荷する。

 IAサーバ性能向上技術「エンタープライズ X-アーキテクチャー」はIBMのメインフレーム技術をIAサーバに適用,基幹システムや激しいトランザクション処理にも耐えられるようにチューンアップするもの。新専用チップセットによって次世代IA-32/64プロセッサで1台で16ウェイまで拡張を可能にする。今後は最大32ウェイサーバも実現するという。複数のプロセッサをノード分割してタスクを割り当てる「物理的パーティショニング」,最大64MバイトのDDRメモリによる巨大4次キャッシュ,次世代PCIバス「PCI-X」のサポートなどが含まれる。

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