News:ニュース速報 2001年10月11日 12:31 PM 更新

Linux搭載の腕時計型コンピュータ「WatchPad」 IBMとシチズン

 日本IBMとシチズン時計は10月11日,Linuxを搭載した腕時計型コンピュータ「WatchPad」の試作機を開発したと発表した。

 WatchPadは,Linuxカーネル・バージョン2.4を採用。32ビットMPUをベースに8MバイトDRAMと16MバイトのフラッシュROMを搭載する。ディスプレイは320×240ピクセル表示が可能なモノクロタイプ。入力はタッチパネルやボタンのほか,親指でコントロールできる時計のリューズを応用した入力装置を持つ。指紋センサーや加速度センサーも装備。

 サイズは,46(幅)×65(奥行き)×16(高さ)ミリで,本体の重さは43グラム。320×240ピクセルのモノクロLCDを搭載する。通信機能としてBluetoothモジュールを内蔵するほか,IrDAやRS-232C(クレードル経由)もサポートする。電源は充電式のリチウムイオン電池。

 用途として,指紋照会機能を利用したPC認証デバイスや,ThinkPadなどノートPCでプレゼンする際のリモコン,機器に動作を命令するトリガーデバイス,PCに届いたメールを閲覧するビューアーなどを想定している。

 シチズンは外装やパッケージング,表示デバイスなど時計部分を,IBMはコンセプトデザインやアーキテクチャ設計,OS実装を担当した。本体デザインは両社が協力した。

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