News:ニュース速報 | 2001年11月6日 06:14 PM 更新 |
情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンターは11月6日,10月のコンピュータウイルス被害届出状況をまとめた。
全体の届出件数は1241件で,9月の2238件に比べ大幅に減った。ワースト1位は「W32/Sircam」で245件,2位は「W32/Hybris」で230件,3位は「W32/Nimda」で199件だった。
Nimdaウイルスは「終息傾向」にあるとしているものの,Nimdaでの実害率は56.3%と高率。届出1件につきで感染台数が50台を超えているケースが15件あった上,300台以上が感染した深刻なケースも1件あった。復旧には延べ200人日以上が必要という。NimdaなどはLAN上のPCにも感染を広げるため,「Cドライブをフルアクセスで共有するなどの安易な共有設定は見直すべき」と呼びかけている。
また10月の不正アクセスについての届出状況もまとめた。届出件数自体は30件と3カ月ぶりに50件を下回ったが,WebサイトにアクセスしたユーザーのCookie情報が第三者に送信されてしまう,いわゆる「Webサイトにおけるクロスサイトスクリプティング脆弱性」について,Webサーバ管理者に対し対策を取るよう強く促している。
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