News:ニュース速報 2001年12月4日 05:05 PM 更新

三洋とKodak,有機EL生産で合弁会社

 三洋電機と米Eastman Kodakは12月4日,有機ELディスプレイを生産する合弁会社を設立すると発表した。

 新会社「エスケイ・ディスプレイ」は12月21日付けで設立する。資本金は4億5000万円で,三洋が66%,Kodakが34%を出資。社長は三洋セミコンダクターカンパニーの清水英雄・軽々企画室企画部専任部長が就任する。三洋の岐阜事業所内に置き,岐阜事業所内にラインを設けて2002年2月の量産開始を目指す。増産に向け,資本金を60億円に増資した上で2003年4月には大型ガラス基板を扱える鳥取工場にもラインを構築する。両社の総投資額は三洋330億円,Kodak170億円の合計500億円に上る。

 新会社はアクティブマトリクス型の生産を行う。有機ELについてはKodakが基本特許の多くを保有しており,これに三洋が低温ポリシリコンTFT液晶で培った技術を融合,次世代ディスプレイの最有力候補とされる有機ELディスプレイの早期量産化を実現し,世界市場での優位性を確立する戦略だ。

関連リンク
▼ 三洋電機
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[ITmedia]

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