News:ニュース速報 | 2002年1月22日 05:47 PM 更新 |
東北大学未来科学技術共同研究センターとアイ・アンド・エフ,シャープは1月22日,データプロジェクタのワイヤレス化を実現する新画像圧縮技術を共同開発したと発表した。シャープは新技術を搭載した製品を春にも発売する予定。
データプロジェクタはPCとケーブル接続するのが一般的だが,今後はワイヤレスタイプが主流になると見られている。ただワイヤレス化する場合,PCの画面データを高率で圧縮しながら,なおかつ画質劣化も少ない圧縮技術が必要になる。だが主流のJPEG形式では画質に問題があった。
同センターの大見忠弘教授グループとアイ・エス・エフは,「ベクトル量子化技術」を利用した新技術を開発した。JPEGとJPEG2000では原理的に避けられないモスキートノイズが発生せず,また「適応解像度処理」の導入によりベクトル量子化特有のブロックノイズの発生も抑えることができ,JPEG/JPEG2000に比べ高品質な復元画像が得られるという。特に文字が含まれた画像では5〜10デシベルの性能差があるとしており,「ネットワークを用いた画像圧縮伝送システムの基幹技術になりうる」としている。
シャープは新技術を採用,IEEE 802.11bを利用したワイヤレスデータプロジェクタを製品化する。JPEGに比べ画像復元が早く,従来は難しかったリアルタイムワイヤレスプレゼンテーションが可能になるという。
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