News:ニュース速報 2002年2月1日 07:04 PM 更新

不正アクセスが4倍弱に,常時接続の落とし穴 IPAの2001年まとめ

 情報処理振興事業協会(IPA)は2月1日,2001年の不正アクセス届出件数をまとめた。1年間の届出件数は550件と前年の3.8倍に上っており,常時接続の普及が不正アクセスの増加ももたらしていることを浮き彫りにした。

 届出のうち,実害があったのは約7割。ほぼ半数がWebページ書き換え被害(合計46%)で,メール中継(6%)やサーバダウン(3%)もあった。Web書き換えは「CodeRed」といったワームに起因するケースが多かった。古いバージョンのソフトを使用していたり,修正パッチの未導入など,基本的な対策を講じていれば被害を未然に防げた場合が全体の約8割を占めていた。

 届け出たユーザーは個人が47%。前年の個人の割合は4%で,ADSLなどの普及で個人ユーザーが不正アクセス被害に遭う例が増えているものと見られる。ただ届け出た個人ユーザーは,パーソナルファイアウォールソフトなどのログで気付いた例が多く,「未対策のユーザーは不正アクセス自体に気付いていない」(IPA)と推測される。「常時接続環境では,個人ユーザーも不正アクセスの危険にさらされているという認識が必要。パーソナルファイアウォールなどの対策は必須」(同)としている。

関連リンク
▼ IPA「2001年不正アクセス届出状況」

[ITmedia]

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