News:ニュース速報 2002年2月21日 02:35 PM 更新

世界初の蓄積型双方向放送「ep」,5月スタート 端末は7万円台から

 家電各社らが出資するイーピーは2月21日,デジタル放送(BSデジタル/110度CSデジタル),セットトップボックスに内蔵されたHDD,インターネット,という3つのメディアを統合した世界初の蓄積型双方向サービス「epサービス」を,今年5月から段階的に開始すると発表した。110度CSデジタル放送「ep放送」は,今年4月1日よりスタートする。


 都内で行われた発表会で同社の戸田長作社長=写真=は「epサービスは,時間と距離から解放する新しいサービス。蓄積型サービスと双方向サービスによって“思いのままのテレビ”を実現する」と新しいサービスをアピールした。


 epサービスは会員制のサービスで,初回の加入料金は3000円,会費(epサービス会費+ep放送視聴料)は月額で1000円となる。epステーションとBS/110度CS兼用パラボラアンテナ,電話回線があれば,誰でも入会することができる。2003年までに100万世帯,2005年には300万世帯(1000万ユーザー)の会員獲得を目標としている。

 発表会場では,松下電器産業,東芝,日本ビクター,シャープの4社が,専用端末「epステーション」を展示。価格は7万9800〜8万3800円と全機種が10万円を切った。HDDビデオレコーダー+2つのデジタル放送チューナー+モデムというハードの性能だけを単純に考えても低価格な設定となっている。5月17日より順次発売される予定。

 epステーションのハード仕様では,デジタル放送(BSデジタル/110度CSデジタル)のチューナーと56Kbps以上のモデム,60Gバイト以上の内蔵HDDを搭載することが基本性能として決められている。そのほかは,各メーカーがそれぞれ独自機能を追加する形となり,機能付加の部分で各メーカー/機種ごとの特色が出てくる。

 ep放送は,epプラザ放送/蓄積/通信融合サービスへの導入ポータル「ep055」,生活情報&エンタテインメントチャンネル「ep056」,ep会員向け蓄積放送「ep(蓄積チャンネル)」の3チャンネルがある。BSデジタルなどこれまでのデジタルデータ放送との最大の違いは,内蔵HDDでプロバイダエリアとして確保される「epエリア(20Gバイト)」を使ったデータ蓄積サービスだ。ショッピングや旅行情報,趣味・生活情報などのデータが自動的に蓄積(保存)され,利用者は放送中でなくてもコンテンツを見たり,ショッピングやメールなどネットサービスを利用できる。

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