News:ニュース速報 2002年2月25日 04:25 PM 更新

キヤノン「EOS D60」発表,630万画素CMOSを新開発

 キヤノンは2月25日,レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ「キヤノン EOS D60」を発表した。新開発の630万画素大型CMOSセンサーを搭載した。3月下旬発売で,本体と電源のセット価格は35万8000円。


モードダイヤルのトップがシルバーに変更されたほか,レンズマウント近くに「DIGITAL」の金属プレートを加えた

 311万画素CMOSセンサーを搭載した「D30」の後継機種。同社の「EFレンズ」を使用できる。ボディはほぼD30と同じだが,CMOSセンサーの高画素化や改良などが施されている。


新開発の有効630万画素CMOSセンサー

 CMOSセンサーは22.7×15.1ミリ(3:2)とほぼAPSフィルムサイズ(レンズ画角は35mmフィルム時の約1.6倍)。広いダイナミックレンジと豊かな階調表現を実現したという。高画素化しながら,秒間約3コマの連写が可能で,RAWモードでも最大8コマまで連写できる。最大記録画素数は3072×2048ピクセル。記録モードに「Middle」(2048×1360ピクセル)を追加した。RAWとJPEGを同時に記録できる機能も加わり,RAWデータを転送したPCから専用ソフトを使ってJPEGデータを抽出できるようになった。


メインスイッチを改良して電源オン/オフ操作を簡単にした。またシンクロ端子とリモコン端子のキャップはD30では別々だったが,これを一体化して紛失しにくくした

 強い光源を撮影した時にD30では赤ゴーストが出る場合があったが,ローパスフィルターの改良でゴースト発生を抑えた。またMicrodrive使用時の起動時間が短くなった。ファインダー表示も改良され,特に選択した測距点が赤くスーパーインポーズ表示されるようになった点は大きい。


バッテリーグリップ「BG-ED3」(2万円)装着時。バッテリー容量を倍増できるほか,縦位置レリーズ/測距点選択ボタンなどで縦位置撮影時の操作性が向上する

 センサーの高画素化が図られながら,価格はD30と同じ。電源はD30と共用できるため,電源セットを省いてボディのみの販売も行う。5月の発売を予定し,価格は33万円。

 主な仕様は以下の通り。

製品名EOS D60
形式ストロボ内蔵デジタル一眼レフAF・AEカメラ
マウントキヤノンEFマウント
撮像素子22.7×15.1ミリ有効約630万画素CMOSセンサー(総画素数650万,原色フィルター)
感度ISO 100/200/400/800/1000
記録画素数3072×2048/2048×1360/1536×1024ピクセル
記録方式JPEG,RAW(12ビット)
AF方式TTL2次結像位相差検出(3点測距,EV0.5〜18,補助光搭載)
フォーカスモードワンショットAF,AIサーボAF,AIフォーカスAF,マニュアル
シャッターフォーカルプレーン式全速電子制御メカシャッター
測光方式35分割TTL
露出制御プログラムAE,シャッター優先AE,絞り優先AE,被写界深度優先AE,マニュアル
シャッタースピード1/4000〜30秒
ホワイトバランスオート,太陽光,くもり,電球,蛍光灯,ストロボ,マニュアル
ファインダーアイポイント20ミリ,視野率95%,0.88倍,視度調節:-3〜+1ジオプター
ドライブ連続約3コマ/秒(最大8コマ)
ストロボリトラクタブル(GN12),E-TTL自動調光対応
液晶ディスプレイ1.8型
記録メディアコンパクトフラッシュ(Type I/II)
電源リチウムイオン充電池(ストロボなしで常温620コマ撮影可能)
サイズ149.5(幅)×106.5(高さ)×75.0(奥行き)ミリ
重さ780グラム(電池,CF別)
価格35万8000円(電源セット付き)

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