News:ニュース速報 | 2002年2月28日 04:36 PM 更新 |
ソニーは2月28日,子会社のアイワを100%子会社化すると発表した。10月1日付けで株式交換を行う。アイワブランドは残るが,人員削減を伴うリストラを断行,実質的にソニーの1事業部門として開発・設計部門が存続することになる。
ソニーは現在,アイワに対し約61%を出資している。ソニーの支援でアイワは経営再建を勧めてきたが,本年度の損失が予想以上に拡大。自力での資金調達と経営合理化が限界となり,独立経営の継続は困難と判断した。完全子会社化で経営体制を一元化,徹底した効率化を勧めていく。株式交換比率はソニー1に対しアイワ0.049。
ソニーはアイワ完全子会社化に伴い,コンシューマ向けエレクトロニクス事業の再編に着手する。アイワブランドはそのまま残し,ソニーブランドとの“統合ブランド戦略”を展開する。具体的には,ソニーブランドで参入していない新規分野へアイワブランドで商品を投入するといった活用を計画している。
経営のスリム化を図り,アイワの人員は現在の3分の2以下に削減,年間500億円に上っていた固定費を約3分の1まで圧縮する。アイワは開発・設計部門に特化し,生産・販売はソニーと統合,各地域ごとに最適な体制を構築する。
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