News:ニュース速報 2002年2月28日 05:02 PM 更新

RIAJとJASRAC,「ファイルローグ」に3億6500万円の賠償求め提訴

 日本レコード協会(RIAJ)と会員レコード会社19社,日本音楽著作権協会(JASRAC)は2月28日,ファイル交換サービス「ファイルローグ」によって著作権が侵害されたとして,同サービスを運営する日本MMOと松田道夫社長に対し,合計約3億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 1月29日に同協会らがファイルローグのサービス差し止めを求めた仮処分申請に続くもの。被告に松田社長を加えたのは,「違法な企業活動を執行する者の責任を明らかにするため」(JASRAC)。

 RIAJとJASRACによると,原告側は日本MMOと松田社長に対し,ファイルローグでMP3形式のファイル交換を禁止するよう求める。RIAJは19社約700のレコードについての損害として,サービス開始から約4カ月分の損害約1億5100万円を,JASRACは2億1433億円を賠償するよう求めている。また3月1日からサービス停止までの間,RIAJらは1カ月当たり約2805万円を,JASRACは同3969万円の賠償金を追加で支払うよう求めた。

 これに対し日本MMOの松田社長は「非常に残念。ファイルローグが合法的だと主張していく」として争う姿勢を改めて示した。

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