News：ニュース速報 2002年3月4日　04:04 PM 更新

“音楽著作権のGPL”評価版を公開へ

　オープンクリエイションは，音楽クリエイター向け著作権ライセンス文書「OpenCreation Public License」（OCPL）を3月7日に公開する。クリエイターが自ら楽曲を配布するためのもので，いわば“音楽著作権のGPL”だ。


OCPLコードの例

　OCPLでは，著作者は自分の著作物（楽曲など）を（1）商用か非商用か，（2）改変をするかしないか──の観点で分類。その上でそれぞれについて，（1）無条件許諾，（2）届け出による許諾，（3）話し合いによる許諾──と方針を決める。また自分の著作物であるという表示（氏名表示）と，著作物の再利用の際に著作権者に対し許可を求めるかどうかを設定できる。各項目は5けたの数字コードで表記可能で，著作物に添付して配布できる。コード化により，難解な文書を作成する手間を省けるという。

　オープンクリエイションは，音楽業界に関わるメンバーで構成する任意団体。オープンソース運動に影響を受け，音楽クリエイター自身が著作物使用の方針を決められる新ライセンス文書の作成を始めた。現在はアルファ版状態で，Webやメーリングリストで広く意見を集めた上で正式版を公開する計画だ。

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