News:ニュース速報 2002年3月18日 07:11 PM 更新

バンダイ,会話もできるホームロボ「BN-7」を試作

 バンダイは3月18日,家庭用エンターテイメントロボット「BN-7」(仮称)を試作したと発表した。人間の顔や言葉を認識できるほか,手を使ったコミュニケーションや会話も行え,車輪で自走できる。3月28日開幕の「ROBODEX2002」(パシフィコ横浜)に出展する。


 「BN-7」は500(幅)×400(奥行き)×680(高さ)ミリ,重さ約20キロ。鉛蓄電池(12ボルト12アンペアアワー)を搭載し,10時間の充電で約3時間の連続動作が可能だ。CPUはPentium III/1GHz。128Mバイトメモリと20GバイトHDDを搭載し,OSにWindows 2000を採用した。

 目の部分にCMOSセンサー(30万画素)を備え,最大7人までのユーザーの顔を個別認識できるのが特徴。特定の文字や記号,色も識別でき,家族それぞれに合わせた行動が行える。

 また音声認識機能と会話機能を搭載。試作機では,ユーザーが話しかけた言葉の中からキーワード(プリセットの100語)を拾い出し,これに1000種類の単語を組み合わせて6万5000語で返答する能力があるという。

 会話などは独自開発の基本思考エンジン「サブ・サンプション・エンジン」(SSE)に基づいて実行される。さらに手を使ったボディランゲージや,喜怒哀楽に合わせて頬の色(LEDイルミネーション)が変わる機能も備えた。

 試作機は,ロボットを中心とした次世代エンターテイメント商品を開発している研究チームの成果。音声認識は旭化成と,画像認識はゲン・テックと共同開発した。将来は,子どもに勉強を教えたり,父親と将棋の相手をしたりといった高度な機能を搭載する予定としている。

関連リンク
▼ バンダイ
▼ バンダイロボット研究所
▼ ROBODEX2002

[ITmedia]

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