News:ニュース速報 2002年3月26日 06:37 PM 更新

WinMXで逮捕の2人に罰金命令

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると,ファイル交換ソフト「WinMX」でソフトを不正に送信可能な状態にしたとして逮捕・起訴された男性2人に対し,京都簡裁はこのほど,罰金40万円の略式命令を出した。ACCSによると,ファイル交換ソフトによる著作権侵害に対し刑事処分が行われたのは初めて。

 ACCSによると,2人は「WinMX」を使用し,著作権者に無断でビジネスソフトを不特定多数に送信可能な状態に置いたとして著作権法違反(公衆送信権の侵害)疑いで2001年11月に逮捕。京都簡裁に略式起訴された。また同12月,日本音楽著作権協会とレコード会社2社が,音楽ファイルを不正に送信可能な状態に置いたとして2人を同法違反の疑いで告訴しており,今回の刑事処分はこの2件について行われた。 

 ACCSなどは「ファイル交換ソフトユーザーの著作権侵害による検挙は世界的にも類のない事例。刑事処分は、このような事例が疑いなく著作権侵害行為に当たるとの判断を司法が下したことを意味する」と歓迎。「今後もファイル交換ソフトを使った悪質な著作権侵害行為が継続されるならば,法的措置を含むあらゆる手段・方法を通じて断固たる姿勢で対応していく」としている。

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